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ヤマハ、情報マスキング音で会話のプライバシーを守るシステム「VSP-2」

オフィスにも導入しやすいようアンプとスピーカーを分離

 ヤマハ株式会社は19日、“聞かれたくない会話”をカモフラージュするスピーチプライバシーシステムの新モデル「VSP-2」を発表した。6月の発売を予定する。

 スピーチプライバシーシステムとは、独自の情報マスキング音などによって会話をカモフラージュし、会話のプライバシーを守るソリューション。ヤマハでは、主に薬局や病院などの小規模エリアやパーソナルスペースに向けて、初代モデル「VSP-1」を2011年に発売している。

 今回発表されたVSP-2はこの後継製品で、オフィス環境にも導入しやすいように、音源となるアンプと音を発するスピーカーを分離させたセパレート構成を採用。壁や天井へスピーカーを柔軟に設置できるようにした。また、スピーカーの設置数も拡張可能にしており、小規模エリアだけでなく約100平方メートルのオープンスペースなど、中規模エリア用としても利用できる。

 さらに、情報マスキング音の調整機能を新たに搭載。遮音性能不足の会議室やオープンな打ち合わせスペースなど、設置環境にあわせた最適なマスキング環境を実現するとのこと。

VSP-2のアンプ(左)とスピーカー(右)

 ヤマハでは、会議室間やオープンスペースの打ち合わせ場所などから周囲に漏れる会話の内容を分かりづらくし、安心して打ち合わせができる環境を作る「漏えい対策」に加えて、集中作業している人に対し、周囲から入ってくる会話の内容を分かりづらくすることで、仕事の生産性を向上させる「侵害対策」でも利用できるとアピールしている。

 価格は、アンプと専用スピーカー×2をセットにした構成で17万8000円(税別)。増設用スピーカー「「VSP-SP2」は2万8000円(税別)となっている。なお、スピーカーの色は白と黒の2タイプが用意されている。

漏えい対策での設置イメージ
侵害対策での設置イメージ