ニュース

MDIS、SAPユーザー企業向けの「SAP S/4HANA」導入支援サービスを提供

 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(以下、MDIS)は4日、独SAPが展開する統合基幹業務システム(ERP)の導入・運用サービスを拡充し、従来のSAP製品のユーザーが次世代製品「SAP S/4HANA」を効率的に導入するための支援サービスを提供すると発表した。また、SAP S/4HANA最新版に対応したクラウド提供型のERPテンプレート「MELEBUS 1809」を、4月1日に発売する。

 MDISは、20年以上にわたるERP導入経験とSAP S/4HANA導入実績を踏まえ、設計思想を含めて見直されたSAP S/4HANAを、確実かつ効率的・効果的に導入できるサービスとして、体系化された支援サービスおよびテンプレート、ツールを提供。システムインテグレーターとしての総合力で、顧客のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献していくとしている。

 独自のアセスメント手法とPoC、SAP標準ツールにより、戦略立案と合意形成を支援。顧客環境のSAP S/4HANAへの変換についてアセスメントツールによる影響度を調査し、オプションとしてSAP S/4HANAを「まず試してみる」ことができるPoC環境も提供する。

 また、SAP S/4HANA 1809に対応したERPテンプレートのMELEBUS 1809をクラウドで提供するとともに、SAP製品へのデータ投入や更新をExcelシートの操作で行える既存製品の「MALSY」を活用。導入作業を効率化し、アドオンを削減する。

 さらに、連携システムの構築として、SAP S/4HANA・MES(製造実行システム)・製造現場のシステムが連携した製造業の「垂直統合」による全体最適化を図るとともに、SAP S/4HANAを導入した顧客の製品納入後(アフターマーケット分野)のシステム化なども行う。

 MDISでは、SAP S/4HANA導入支援サービスについて、2021年度までに50システムの販売を目標とする。

 製品・サービスの価格(税別)は、SAP S/4HANA導入アセスメントサービスが600万円から。SAP S/4HANA導入計画立案サービス、既存システムから移行するSAP S/4HANAコンバージョンサービス、SAP S/4HANAを新規に設計・構築するSAP S/4HANAリビルドサービスは個別見積もり。ERPテンプレートのMELEBUS 1809は月額250万円から(最低利用期間2カ月)。
SAP ERP対応汎用データメンテナンスツールのMALSYはバッチインプット方式が10ユーザー150万円、RFC/BAPI方式が10ユーザー150万円から。