IIJ、ベトナム向けパブリッククラウドを強化　ハノイに基盤サイトを設置

　株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ）は28日、ベトナム国内向けパブリッククラウドサービス「FPT HI GIO CLOUD」において、新たにハノイに基盤サイトを拡大すると発表した。2019年2月下旬のサービス提供開始を予定している。

　FPT HI GIO CLOUDは、ベトナムIT大手FPTグループ傘下のISP、FPT Telecomと共同展開しているクラウドサービス。FPT TelecomのTier-3データセンターに設置され、十分なセキュリティを確保しているほか、安定性と品質に優れるFPT Telecomのインターネットバックボーンに直結し、大容量・広帯域のネットワーク環境を提供できるという。

　従来は、基盤サイトはホーチミンに設けられていたが、今回は新たに、政治・金融の中心地であり、ホーチミンに次ぐ経済規模を誇るハノイに展開を拡大。FPT Telecomが持つハノイのデータセンターに、ホーチミンと同様のクラウド基盤を構築し、同様のサービス提供を行うとした。

　同時に、クラウドのデータを自動でバックアップするオプションをストレージメニューに追加し、地理的に離れたリージョン間での冗長化に対応したほか、顧客がオンプレミスに保有するデータをFPT HI GIO CLOUDに自動バックアップする「HI GIO Cloud Backup Solution with Veeam」も提供開始するとのこと。

　さらに、追加ストレージのメニューを「標準」「低速」「高速」の3種類に増やし、利用用途に応じたディスク処理速度（IOPS）を選択できるようにしている。