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共立製薬と日本IBM、動物病院向け医療プラットフォーム「VRAINERS」を開発へ

飼い主と病院の連携アプリなどを用意、2019年3月の提供目指す

 共立製薬株式会社は27日、日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)と共同で、動物病院向けの医療プラットフォーム「VRAINERS(ブレイナーズ)」を開発すると発表した。2019年3月の提供開始を予定している。

 従来の動物病院向けシステムの多くは、病院内で使う電子カルテを主として開発されており、外部と接続することはなかったという。しかしVRAINERSでは、電子カルテのデータをIBM Cloudで統合管理するとともに、それぞれの動物病院やペットペアレント(飼い主)から許可を得た範囲でデータを分析し、動物病院の経営をサポートする機能を搭載する。

 また最大の特徴として、ペットペアレントと動物病院のコミュニケーションを促進するカルテ連携アプリも提供される。この、ペットペアレントと動物病院をつなぐ連携アプリ「myVRAINERS(マイブレイナーズ)」は、従来の診察券を進化させ、これまで受付窓口で行っていた用紙の受け渡しなどを極力なくすように開発されているとのこと。

 さらに、受診予約や健診結果、ワクチン接種証明などをスマートフォン、タブレット端末から確認可能なほか、定期健康診断や経過観察の結果をもとに、必要な情報を動物病院からペットペアレントに直接提供する仕組みを用意する。これにより、ペットの病気が重症化する前に動物病院で受診することを動機づけられるようにするとした。