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Linux Professional Institute、Linux認定試験「LPIC-1」「Linux Essentials」の新バージョンを公開

~Linux Essentialsの日本語版は初リリース

 Linux Professional Institute(以下、LPI)は30日、Linux認定試験「LPIC-1」および「Linux Essentials」認定を更新し、新バージョンを全世界で同時リリースした。

 LPIでは、認定の試験範囲は、オープンソースの専門家が現在必要とするスキルを反映するよう定期的に更新されており、アップデートプロセスには世界各地のLinux専門家が認定の試験範囲を審査し評価する、パブリックコミュニティの協議が含まれると説明。このアップデートの準備として、ベータ試験が19カ国で開催され、新しい試験のフィードバックを受けたという。

 LPIC-1については、バージョン5.0にアップデートされており、Linuxベースのシステムのコンフィグレーションとディストリビューションが近年変更されたため、アップデートが必要となったと説明。

 LPIの認定開発ディレクターFabian Thorns氏は、「systemdの適用範囲は、最も一般的に使用されているLinuxディストリビューションの主要な初期システムになっています。また、ネットワーキングについては、コンセプト、コンフィグレーション、トラブルシューティングを分離するように再設計されました。新しい目標は、クラウドと仮想マシンにおけるLinuxの特化をカバーするものです」と述べている。

 Linux Essentialsについては、バージョン1.6へのマイナーアップデートを実施。「Linux Essentialsは、基本的なLinuxの知識を十分にカバーすることを証明します。今回のアップデートでは、Linuxと一般的なITスキルを教えるための重要なプラットフォームである、Raspberry Piなどの新しい知識領域が追加されました」(Thorns氏)。

 また、Linux Essentialsの日本語版は、今回初めて日本でリリースされるもので、英語版での受験者も多く、日本語でのリリースの要望があったことで、今回のリリースに至ったとしている。

 更新された試験は、10月29日(米国東部標準時間)に英語、ドイツ語、日本語が同時公開された。中国語、オランダ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語などの追加言語もリリース後に順次追加される。また、以前のバージョンの試験は、2019年7月1日まで利用できる。