IIJ、オンプレミスとクラウドのシームレスなハイブリッド利用を実現するソリューション「VMware HCX on IIJ GIO」を提供開始

　株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）は11日、顧客のオンプレミスの仮想環境とIIJのクラウドをシームレスに連携するソリューション「VMware HCX on IIJ GIO」の提供を開始した。

　ソリューションでは、VMware vSphereを搭載するクラウド環境間を、ダウンタイムなくシームレスに移行できる「VMware HCXテクノロジー（以下、HCX）」を活用。オンプレミスのVMware仮想環境と、IIJのクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」で提供しているホステッドプライベートクラウド「仮想化プラットフォームVWシリーズ（以下、VWシリーズ）」をシームレスに接続する。

　従来、IIJでは、L2ネットワークでオンプレミスとクラウドを相互接続し、既存のIPアドレスを変更せずにシステムを移行するソリューションを提供しているが、HCXを用いたソリューションを導入することで、顧客側にて発生する移行負荷を軽減し、オンプレミスからクラウドへの移行や拡張をより容易に実現する。

　顧客の仮想環境を停止させず、IPアドレス構成を保持したままでの移行（ライブマイグレーション）が可能。オンプレミスのワークロードをIIJのクラウドへより容易に移動でき、既存リソースの延長として、クラウドを一体的に運用・管理できるハイブリッド利用を実現する。

　顧客のシステム環境とVWシリーズ間のネットワークの設計から、クラウド環境の構築、クラウドへの移行まで、ハイブリッド利用に関するインテグレーション項目をメニュー化し、顧客システムのハイブリッドクラウド利用を推進する。

　また、VWシリーズの基盤を西日本のリージョンに新たに構築することで、東西間の相互利用が可能になり（10月18日提供予定）、DR（ディザスタリカバリ）サイトの構築や、複数リージョン間でのリソース共有やワークロード移行に活用できるとしている。

　インテグレーションメニューとしては、HCXの利用に必要なセットアップを行う「Basic」、さらにVWシリーズのセットアップ、サイト間のL2接続の設定までを実施する「Standard」、さらにサイト間のネットワーク構築を行う「Premium」の3つのメニューを用意する。価格は個別見積もり。