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富士ゼロックス、閉域網サービス「Smart Cyber Security」を強化 インターネット接続や優先制御などのオプションを提供

 富士ゼロックス株式会社は4日、閉域網ネットワークサービス「Smart Cyber Security」において、3つのオプションサービスを提供すると発表した。

 Smart Cyber Securityは、通信事業者が提供する閉域ネットワークを利用することにより、インターネットを経由せず、セキュアなネットワーク環境を提供するサービス。IP-VPNにより、企業の拠点間などをセキュアに接続することができる。

 今回提供するオプションの1つ目は、IPoE方式のL3ベストエフォートアクセス。Smart Cyber Securityは、必要な帯域を確保するアクセス回線(ギャランティ型)や低コストのアクセス回線(ベストエフォート型)を介して利用できるが、ベストエフォート型は従来PPPoE方式で提供されてきた。IPoE方式はPPPoE方式と比べ、より安定した通信環境を実現可能なため、多様化・大容量化する拠点間のデータ通信およびクラウドサービスの利用を促進できるとしている。

 足回りとしては、NTT東日本・西日本の提供する「フレッツ光」を利用する。価格は、回線あたり月額9600円(税別)。

 2つ目は、Smart Cyber Securityからインターネットへセキュアな接続を可能とする「セキュアゲートウェイサービス(vUTM)」。ファイアウォール、IPS、ウイルス/スパイウェア対策、URLフィルタなどのセキュリティー機能を搭載した、1Gbpsベストエフォートのインターネット接続サービスを提供する。

 これにより、インターネットを経由しないことで高い機密性を保持する閉域網の利点を維持しつつ、SaaSなど、インターネットを経由するサービスのセキュアな利用環境を提供できるとのこと。

 価格は、月額16万円(税別)。

 最後の「音声通信優先制御オプション」は、回線の契約帯域を越えるトラフィックが集中した際に、あらかじめ指定した優先順位に従って、優先順位の高いデータを転送するサービス。例えば、トラフィックが集中した際にもIP電話の通信を優先し、安定した電話環境を維持する、といったことが可能になる。

 価格は、月額1万円(税別)