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NTTテクノクロス、IDの棚卸業務を支援するソリューション「アカンサス」の新バージョンを発表

 NTTテクノクロス株式会社は3日、業務で利用するシステムやサービスのIDの利用状況を確認・点検するソリューション「アカンサス」の新バージョンを、2019年2月から提供すると発表した。

 アカンサスは、正社員・協力会社・派遣社員など「利用者」の情報と、業務で利用するシステムやサービスの「ID」の情報をそのまま読み込ませるだけで、整理および一元化を実施し、IDの利用者を特定するソリューション。

 これにより、システム管理者の煩雑なID利用状況の点検業務(ID棚卸業務)を軽減し、1カ月以上かかっていたID利用の棚卸しを1週間で実現するとともに、不適切なIDの点検を正確に行えるようになるとしている。

 NTTテクノクロスでは、200社以上にID棚卸業務についてヒアリングした結果、従業員数の規模に関係なく、システム管理者が1システムあたり1~3カ月かけてExcelで点検しているケースがほとんどだったと説明。利用者とID一覧の更新や整理、各部署からの質疑応対、確認結果の反映といった作業をすべて人手で実施しており、本来の業務への大きな妨げになっているとして、アカンサスの新バージョンではID棚卸業務の軽減と正確性向上を実現する。

 多くの企業では、「正社員情報は人事システム」「契約社員情報はExcel」といった、雇用形態により従業員情報の管理方法が異なる場合があるとして、こうした異なる従業員情報であっても、それぞれの一覧を読み込むと、従業員ごとの更新有無を自動で判別し、データ内に重複する同一人物の候補を提示、名寄せすることに対応。これにより、ID棚卸で最も負荷の高い、従業員情報の整理・更新作業を軽減する。

 従業員一覧とID一覧に対して独自のルールで突合し、「利用者」「利用者の候補」「利用者不明」の3種類に自動で振り分けることで、利用者が認識していないIDの存在について気付きを与えることができ、より厳格なID棚卸しを実現する。

 また、ID棚卸業務で点検すべき、「本来削除しなければならない退職者ID」や「異動による削除漏れID」の発見をサポート。退職者が利用していたID一覧や、部署を異動した人が利用しているID一覧をレポートにまとめ、より正確なID棚卸業務を支援する。

 ソリューションの価格は、年間サブスクリプションが105万円(税別)から。