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キーポート、フリーアドレス用座席指定システム「オフィスダーツ」を販売開始

 株式会社キーポート・ソリューションズ(以下、キーポート)は20日、フリーアドレス用座席指定システム「オフィスダーツ」をリニューアル開発し、販売を開始した。

 キーポートでは、オフィス内において座席を固定せず、好きな座席で仕事に取り組む、いわゆるフリーアドレスは1990年代に一部企業で導入が進んだが、フリーアドレス環境で使用するにはデータやファイルの取り扱いが困難であったり、通信環境が不十分、個人が利用する座席が結局固定されてしまうなどの問題もあり、広く定着はしなかったと説明。

 一方で、近年の企業システムのクラウド化の急速な進展と通信速度の向上といった環境面や、リモートワークも含めた働く場所の効率的な運用の観点、社内の部門間コミュニケーションの活性化という面から、フリーアドレスオフィスに取り組む企業が再び増えてきているという。

 オフィスダーツは、出社時に座る座席をランダムに決定するシステムで、効率的なオフィス運用と部門間コミュニケーションの活性化に効果を発揮する仕組みを提供する。

 従業員は、出社時に社員カードをスキャンして、オフィスダーツにログインし、「利用時間」およびその日の業務内容に応じた「利用目的」を指定することで、簡単に座席を決定できる。

 利用目的は、座席のレイアウト、タイプにより、「集中作業用」「会話可能」など任意に設定可能で、従業員の多様な業務内容に対応することができるほか、「プロジェクト単位」「営業と企画の2名で」など複数人数をまとめた座席選択もできるようになっている。スマートフォンからのアクセスにも対応もし、出社途中や外出先からも座席の予約が可能。オフィスのレイアウト変更にも柔軟に対応でき、レイアウトの登録、座席タイプを設定するなどの管理機能も備える。

 オフィスダーツは、サーバーインストール型で稼働するソフトウェアで、価格(税別)は初期費用200万円から、保守費用は月額3万円から。

 キーポートでは、オフィスダーツのソリューションを引き続き強化させ、クラウドサービスとしての提供(2019年初頭サービス開始予定)や、シングルサインオンへの対応、在席状況を把握する機能など順次機能を拡張しつつ、拡販を進めていくとしている。