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Windows 10のアップデートトラフィックをアクセスポイントで軽減、FNETSのダウンロード最適化ソリューション

 富士通ネットワークソリューションズ株式会社(以下、FNETS)は3日、Windows 10を導入後のWindows Updateトラフィック問題を解決するソリューション「ダウンロード最適化 for Windows Update」を、同日より販売開始すると発表した。

 最新のクライアント向けWindows OSであるWindows 10では、Windows Updateで配信される更新プログラムの大容量化によりトラフィックが急増し、業務ネットワークへの負荷が増大してしまう、といった問題があるという。

 企業側ではこれに対処するため、WSUSサーバーの拠点分散配置やP2P型の配布といった手法で負荷軽減を図るケースが増えているものの、コスト・運用負荷の増大、およびセキュリティ面で導入が難しいといった課題があるとのこと。

 これに対して、今回FNTESが発表した「ダウンロード最適化 for Windows Update」は、ネットワーク機器によるアップデートトラフィックの最適化を図るソリューションで、現状のネットワーク環境に大きな変更を加えたり、各拠点へサーバー配置を行ったりする必要がないため、導入コストと運用負担を大幅に抑えられる点が特徴。

 同社が国内総代理店契約を締結している、Relay2社の無線LANアクセスポイント(RA250)に実装した専用アプリケーションとキャッシュ機能を用いており、PCの規模に合わせた最小限の設備で導入可能という。

 具体的には、1台目のパソコンがダウンロードしたファイル(KBファイル)をアクセスポイント内に格納。2台目以降に対してはアクセスポイントからファイルを配布する仕組みにより、ダウンロード時間を大幅に短縮する。また、アクセスポイントからクライアント間のファイル配布となるので、社内ネットワーク回線の帯域を圧迫することもなく、ネットワーク帯域の最適化を実現するとしている。

 価格は、アクセスポイント本体が18万8000円(税別)。このほか、「クラウドWi-Fiサービスライセンス」と「機能拡張オプション for Windows Update」が必要となり、価格はそれぞれ、年間3万5000円(税別)、年間1万3000円(税別)となる。

 FNETSではこのソリューションについて、2020年3月末までに20億円の売り上げを目標としている。