ニュース

OANDA Japan、TY3 IBXデータセンターに外国為替取引のインフラ基盤を構築 遅延を1/15へ削減

 エクイニクス・ジャパン株式会社(エクイニクス)は25日、外国為替レートおよび外国為替取引サービスを提供するOANDAの日本法人、OANDA Japanが、エクイニクスのTY3 International Business Exchange(IBX)データセンターを採用したと発表した。OANDA Japanでは、外国為替取引プラットフォーム「OANDA Japan 東京サーバコース」のインフラを同センター内に構築している。

 外国為替取引プラットフォームの提供においては、グローバルでの対応や強固なセキュリティの確保、リアルタイムの取引といった要件を満たす必要があり、OANDAでは、外国為替取引プラットフォーム「OANDA fxTrade」などのインフラを、ニューヨーク、トロントのIBXデータセンターで展開。日本の顧客に対してもニューヨークのサーバーからサービスを提供していたが、0.3秒の遅延が発生していたという。

 この0.3秒という数字は、外国為替取引にとって大きな遅延であり、多大な損失につながることもあるため、日本の顧客向けには、より近いデータセンターでシステムを別途構築する必要があると決断した。

 そのデータセンター選定にあたっては、OANDAの海外拠点と同じインフラ環境であること、低遅延の環境を提供できることを重視したが、エクイニクスのTY3がそれを満たす拠点であることを確認し、国内向けインフラを都内のTY3に構築している。

 その結果、遅延は劇的に改善され、以前の1/15である0.02秒へ短縮された。また、すでにTY3で形成されているエクイニクスの金融エコシステムに参加することで、顧客に提供できる選択肢が増え、サービスの競争力を強化できたとのこと。

 なお導入にあたっては、エクイニクスのエンジニアリングチームとニューヨークのチームとが連携することにより、高いサービス品質と優れたパフォーマンスを実現するシームレスな導入を行え、OANDAのインフラ導入時の負担が最小限に抑えられたとしている。