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サウザンドアイズ、ネットワークインテリジェンスを拡張し、マルチクラウド環境を可視化

 サウザンドアイズ・ジャパン株式会社は3日、主要パブリッククラウドを利用してサービスやアプリケーションを利用・提供する企業向けに、ネットワークを可視化する同社のネットワークインテリジェンスソリューションを拡張したと発表した。

 サウザンドアイズでは、インターネットを流れるトラフィックのテレメトリデータや経路情報を世界各国の主要都市から監視可能にするエージェント「Cloud Agents」について、Amazon Web Services(AWS)の15のリージョン、Microsoft Azureの25のリージョン、Google Cloud Platform(GCP)の15のリージョンに展開した。

 これまでは、顧客自身がこれらクラウドサービスの自社アカウントに「Enterprise Agents」をインストールする必要があったが、今回の拡張によりインストール作業は不要となり、マルチクラウド環境の監視がこれまで以上に容易に行えるようになる。

 これにより、例えばクラウドAからクラウドB、インターネットからクラウドC、あるいは各クラウドサービスのリージョン内で、アプリケーションやネットワーク層のパフォーマンスを測定し、可視化できるようになる。企業は、サービス配信時のあらゆる経路を包括的に把握し、マルチクラウド運用における複雑な課題の解決し、ユーザーに優れたデジタル体験を提供できるようになるとしている。

 サウザンドアイズのネットワークインテリジェンスは、各クラウドサービスに展開したエージェント間の接続テストといったプロビジョニングがあらかじめなされているため、IT担当者はリージョン内、ハイブリッドあるいはクラウド間のパフォーマンスを導入後直ちに測定でき、ネットワーク経路をマップ化し、オンプレミスとクラウドのデータセンタの間の接続を即日監視できるようになる。

 企業は、マルチクラウド環境の導入を検討する際にデータ主導型のアプローチを選択できるようになり、アプリケーション配信、ネットワークの挙動、サービス間の関係性、およびそれらがデジタル体験に与える影響をすぐに把握できる。さらに、今後提供予定の主要IaaS向けテンプレートを使用することで、サウザンドアイズの「Enterprise Agents」の導入もより容易になり、仮想プライベートクラウド(VPC)インスタンスとアベイラビリティゾーンからのより細かい可視化が行えるようになるとしている。