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スモールビジネスのIT担当者は9割以上が兼任、デルが調査結果を発表

 デル株式会社は、全国のスモールビジネスのIT担当者に対して実施した意識調査の結果を発表した。調査では、スモールビジネスにおけるIT担当者の多くは兼任で、IT管理業務に割く時間とIT関連知識が限られているといった実態に加え、業務用パソコンの導入や運用において直面する課題が明らかになったとしている。

 調査は、4月20日~4月23日に実施したもので、全国のスモールビジネス(従業員1~99人)において、正社員として業務用PCならびにIT関連機器の購入・選定に関わっている20代~50代の男女745人が対象。調査方法はインターネット調査。

 調査によると、スモールビジネスのIT担当者の9割以上(92.8%)は主たる業務との兼任となっており、半数以上のIT担当者は専任が必要と感じていると回答。スモールビジネスで業務を兼任しているIT担当者の半数以上(53.7%)が、IT業務に1割しか時間を割くことができないと回答している。

スモールビジネスのIT担当者の9割以上は主たる業務との兼任
スモールビジネスで業務を兼任しているIT担当者の半数以上はIT業務に1割しか時間を割くことができない

 また、スモールビジネスにおいて、ITに関する知識レベルが「十分にある」と答えた担当者は7.2%にとどまっている。

 PCの選定時に困ることについては、「値段の相応性」「アフターサポートの優劣が不明なこと」といった回答の割合が高く、PC選定の決め手となる情報源としては、「メーカーのホームページ」や「比較サイト」のほか、「業者の電話や提案」「友人や詳しい人の話」も上位に挙げられている。

PCの選定時に困ることは「値段の相応性」「アフターサポートの優劣が不明なこと」が上位

 業務用PCを選定する時に重視することとしては、価格とスペック、保守サポートが整っていることが上位になっており、選定にかける時間は1カ月程度から1~2カ月程度が最多。業務用パソコンの初期設定は、50%以上が社内のIT担当者が担当すると回答している。

 デルでは、2017年12月にスモールビジネスによるIT導入を支援するためのスモールビジネスアドバイザーの強化を発表しており、今回の意識調査を踏まえ、製品の販売にとどまらず、顧客のIT環境に関するさまざまな悩みや相談に対して無償で適切なアドバイスを提供することで、ビジネス拡大を全面的かつ継続的に支援するとしている。