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ユニアデックス、岐阜大学の「スマート金型開発拠点」研究事業に参画

IoT・ビッグデータ解析を活用した「スマート生産システム」の共同研究を開始

 ユニアデックス株式会社は7日、岐阜大学が推進する「スマート金型開発拠点」研究事業に参画し、IoT・ビッグデータ解析の活用により不良予兆を捉え、良品生産条件を自動調整する「スマート生産システム」の共同研究を開始すると発表した。

 ユニアデックスでは、2017年12月から機械学習/AI(ビッグデータ解析)を活用して機械設備の故障予兆などを捉える「AirInsight Maintenance」サービスを提供しており、サービスの開発・提供を通じて、機械設備のデータ解析に関するさまざまな知見を保有してきた。また、今回、ユニアデックスと共同で研究に参画する日本ユニシス・エクセリューションズは、金型向けCAD/CAMシステム「CADmeister」を主力製品としている。

 岐阜大学スマート金型開発拠点は、「平成28年度の地域科学技術実証拠点整備事業(文部科学省)」に採択され、岐阜大学は研究拠点の整備を進めてきた。同拠点は6月から本格的な稼働を予定しており、金型や成形機からセンサーなどで取得したデータを基に、最適な金型/成形機の設計および成形条件が設定できる、自律化・省人化した「スマート生産システム」の構築を目指している。

 ユニアデックスと日本ユニシス・エクセリューションズの研究者は、同拠点のIoTプラットフォーム・データ解析研究室に所属。同研究室では、金型や成形機に取り付けたセンサーからの収集データを分析して、分析結果を成形機などにフィードバックを行う金型IoTプラットフォームの開発とデータ分析を担当し、生産プロセスにおける実データの活用を研究する。

 ユニアデックスは、機械設備に関するデータ解析力と、日本ユニシス・エクセリューションズの金型CAD/CAMに関する知見を基に、研究を通じて岐阜大学が実現を目指す金型・成形機を対象としたスマート生産システムの構築を支援する。研究における成果は、AirInsightシリーズに展開する予定で、今後も製造業におけるIoT・機械学習/AIの活用を支援していくとしている。