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デジタル・インフォメーション・テクノロジー、エフセキュアとセキュリティ分野で協業

 デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社は6日、エフセキュア株式会社とセキュリティ分野で全面的に協業することで合意したと発表した。

 エフセキュアは、企業向けのエンドポイントセキュリティ製品、サーバー向け対策製品といったセキュリティ製品に加え、ペネトレーションテスト、脆弱性診断、フォレンジックなどのサイバーセキュリティ製品とサービスを提供している。

 こうした中で、エフセキュアでは以前より、侵入されることを前提として、侵害を包括的に予測、予防、検出、対応するため、専門家の知識と継続的に向上する技術の組み合わせが必要であると訴えてきたと説明。侵入される事を前提としたサイバーセキュリティ対策の考え方は、米国のサイバーセキュリティフレームワークや、日本国内でも2017年11月に経済産業省が改訂した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」で重要な対策ポイントとして明記されており、サイバーセキュリティ分野の潮流として注目されているという。

 一方、デジタル・インフォメーション・テクノロジーでは、侵入された後の「検知、復旧」を特徴とする「WebARGUS」を4年前から提供しているが、サイバーセキュリティ全体の中では、サーバーの脆弱性の管理と対策をどのように提供していくかが課題となっていたと説明。今回のエフセキュア社との協業により、両社の製品/サービスが補完関係を形成することになるとしている。

 例えば、万が一システムに侵入され、システムを改ざんされたとしても、WebARGUSが瞬間検知・瞬間復旧を行うことにより、システムの正常性を維持したまま脆弱性診断、フォレンジックサービスなどの提供により、迅速にセキュリティ対策と強化が可能になると説明。さらに、企業全体のセキュリティ耐性の強化というシナジー効果が得られるとしている。