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NTTデータ、信用金庫向けマイナンバー収集アプリサービスを提供

 株式会社NTTデータは5月31日、一般社団法人しんきん共同センターとともに、信用金庫向けに、スマートフォンやタブレットでマイナンバーを収集するスマートデバイスアプリサービスを、2018年度下期をめどに提供開始すると発表した。

 2018年1月から法改正に基づき、預金保険機構によるペイオフのための預貯金額の合算や、金融機関に対する社会保障制度のための資力調査や税務調査を目的として、金融機関の預金口座へのマイナンバーの付番が始まった。今後、マイナンバーの付番対象になる金融商品の拡大、義務化が予想され、信用金庫では顧客への丁寧な説明と的確な事務対応を行う必要がある一方、顧客から収集するマイナンバーについては高いセキュリティを確保する必要がある。

 スマートデバイスアプリサービスは、信用金庫職員が顧客のマイナンバー情報をカメラで読み取ることで、しんきん共同センターのマイナンバー管理システムへダイレクトに登録されるサービス。これにより、マイナンバー収集における職員の事務プロセスの削減や、セキュリティリスク低減を実現する。

 訪問先(渉外)、営業店からマイナンバーをマイナンバー管理システムへダイレクトに登録することができ、マイナンバーカード、通知カードの情報をOCR機能で取り込むため、職員は個人番号登録書の記載および証跡の持ち帰りや、保管が不要になる。

 スマートデバイス上にマイナンバーを保持しないため、安全なマイナンバー収集が可能。しんきん共同センターの勘定系システムとの連携により、職員が訪問先(渉外)でもマイナンバー登録有無の確認ができる。マイナンバー収集時の顧客の同意証跡も電子サインにて受領して電子保管するため、紙媒体での管理が不要になる。

 2018年5月時点で、全国の約6割の信用金庫がサービスの導入を検討しており、今後もNTTデータとしんきん共同センターは信用金庫とともに、スマートデバイスを介して顧客の利便性を向上するサービスを提供していくとしている。