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JSOL、IoTプラットフォームサービス「JSOL IoT Digital Service」を発表

 株式会社JSOLは29日、企業がIoTを活用した新ビジネスモデルを実現するためのプラットフォームサービス「JSOL IoT Digital Service」を、11月に提供開始すると発表した。

 JSOL IoT Digital Serviceは、利用量課金型のサービスサブスクリプションモデルとして提供することで、PoC(概念実証)のトライアル実現コストを抑えつつ、コンサルティングやアドバンスドサービスを提供することにより、企業の新しいビジネスの創出を支援する。

 日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のPaaS機能に、JSOLのコンサルティングとシステムインテグレーションを加えてサービス化。コンサルティングサービスでは、デザインシンキング技法などを用いて顧客のIoT活用モデルを一緒に検討し、適用技術の検討、利用デバイスの選定、収益モデルを含めたビジネスモデルの検討を支援する。

 IoTプラットフォームサービスとしては、PoC環境を安価な料金で提供し、サブスクリプションモデルで顧客専用のIoTプラットフォームを短期間で構築。センサーなどIoTに必要なデバイスもJSOLが調達する。

 アドバンスドサービスとしては、SAPなど基幹システムの構築実績が豊富なJSOLが、IoTプラットフォームと基幹システムの有機的なデータ連携を支援。また、AI(機械学習、深層学習)や、各種コグニティブサービス(画像・音声認識)を組み合わせた、より高度なIoTプラットフォーム構築を支援する。

 事例としては、日本アンテナ株式会社が「JSOL IoT Digital Service」のファーストユーザーとして、サービス内容の企画段階からサービスの適用をともに検討し、同社の新ビジネスである「危機管理型水位計」のプラットフォームに、同サービスの採用を決定しているという。

 JSOLでは、提供するプラットフォームの機能の開発を進め、企業のさまざまなIoTニーズにお応えできるよう機能拡充を図っていくとともに、日本アンテナをはじめ各種デバイスメーカー各社との連携を強化し、エコシステム型で協業体制構築を目指すと説明。今後3年間で50社の採用を目指す。