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ベリサーブとスミテムが提携、現行/新システム比較テストの効率化を支援

 株式会社ベリサーブと住友セメントシステム開発株式会社(以下、スミテム)は22日、現行システムと新システムの実行結果を比較検証するテスト(以下、現新比較テスト)の効率化を支援するため、業務提携を行うと発表した。

 企業の現行システムをオープン化する場合、リエンジニアリングにより、システム改修せずにシステムのオープン化を行う場合が増えているが、その場合は、現行機能保証の観点から現新比較テストを実施する必要がある。ところが、多くの業務システムが連携していることから、影響範囲を絞ることが難しく、結果としてテスト量も膨大になってしまう点が課題になっているという。

 また、現新比較テストは目視で改修前後のシステムを比較していることが多く、主観的な比較により合否判定の基準があいまいになること、また比較結果の証跡が残りにくいといった問題も指摘されている。

 今回両社では、こうした企業システムの移行における課題を解決するために協業。ベリサーブの「現新比較検証サービス」において、スミテムの現新比較支援ツール「CP-ACCEL(シーピー・アクセル)」を活用し、ベリサーブがその比較結果を二次判定するとのこと。

 これにより、目視や手作業に比べて、20%程度の比較時間削減が期待できるほか、比較結果のエビデンスが手元に残るため、次回以降比較する場合の基礎資料としても活用可能になるとしている。

 価格は個別見積もり。両者では、次年度に20社への提供を目標としている。