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CTC、建設工事の3次元モデルを自動生成するソフトウェア「C-シリーズ」 IoT技術を活用

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は26日、IoTで建設工事のモデルを自動生成するソフトウェア製品群「C-シリーズ」を開発したと発表した。

 「C-シリーズ」は、各種の工事工程で計測センサーや重機などから得た情報を利用し、建設工事で用いられる3次元モデルを自動生成するソフトウェア製品群。IoT技術を活用したデータ収集とモデル生成の自動化により、従来は現場の作業員の感覚や経験、目視や手入力に頼っていた作業でもリアルタイムに状況を可視化でき、関係者間でのスムーズな情報連携を実現するという。

 こうした仕組みにより、建設工事の設計図書の照査、施工、出来形管理、検査といった過程で作業の省力化につながり、現場の生産性に貢献するとのこと。また、各種の計測情報を使用し、自動的にモデルを生成することから、入力ミス削減やデータの改ざん防止にも効果があるとした。

 製品は、シールド工事向けの「C-Shield」、地盤改良工事向けの「C-Grout」、盛土工事向けの「C-土工」、浚渫(しゅんせつ)工事向けの「C-浚渫」をラインアップした。なおこれらの製品は、すでに提供している「GEORAMA for Civil 3D」「Navis+」「CIM-LINK」のユーザーや現場で要望のあった工事に対応して開発したとのこと。

 C-Shieldは2017年11月から提供を開始しており、残りの3製品は4月から順次提供を開始する予定。総合建設業者や建設コンサルタント、ファシリティマネジメント業者を中心に営業展開し、1年間で約200社への提供を目指すとしている。また今後は、クラウド化も視野に入れて機能強化と拡充に努めるとのことだ。