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NEC、「NEC神戸データセンター」の二期棟を2019年春に開設

「NEC神戸データセンター」二期棟外観イメージ

 日本電気株式会社(以下、NEC)は13日、兵庫県神戸市の「NEC神戸データセンター」について、二期棟を2019年春に開設すると発表した。

 開設する二期棟は一期棟と同様に、ラック収容規模は約1500ラックで、地震や水害などの災害や停電などへの耐性、NECの顔認証技術を用いた入退場管理、行動検知技術を活用した不審者の侵入防止機能を備える。

 冷暖分離・ダウンフローによる空調制御や自然エネルギー(外気・太陽光・地下冷気)の活用など総合的な省エネルギー対策を施し、西日本トップクラスのPUE 1.18(設計値)を実現。一期棟に比べて空調冷水温度を5度高い20度とし、フリークーリング適用期間を拡大することで、年間の空調熱源消費電力約12%、電力料金約2500万円の削減を可能にする。

 また、二期棟では、一期棟比で約2倍の電力容量を実装。同一敷地内に、一期棟の約3倍の電力容量を確保可能で、需要が増すクラウド提供事業者のサービス拠点としての活用を支援する。

 さらに、AIを活用した設備故障予兆や、光ファイバーを用いた不正侵入検知によりさらなる安全性の向上を実現。受付プロセスの一部自動化やウェアラブル端末を用いたリモート管理などの省人化により、運用作業を約50%削減し、データセンター要員の働き方改革を推進する。

 NECでは、2016年4月に開設した一期棟は、計画より約1年早く開所3年で満床となる見込みと説明。二期棟の開設により、西日本エリアでのさらなる需要拡大に対応するとしている。