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NEC、IoTサービスのトラフィックをAIを用いて自動的に分類するソリューションを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、AIを活用してネットワークを流れるトラフィックの特徴からさまざまなIoTサービスを自動的に分類し、サービスごとにネットワークを制御することで、ネットワークリソースの最適な割り当てを実現するソリューション「Context-aware Service Controller」の提供を開始した。主に通信事業者向けを想定しており、NECでは今後3年間でグローバルに20社以上への提供を目指す。

 新ソリューションは、NECのAI技術群「NEC the WISE」の一つで、ディープラーニング技術を搭載したソフトウェア「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」の活用により、トラフィックの時系列データからトラフィックの特徴を抽出し、IoTサービスごとに自動的に分類するとともに、サービスごとのネットワークの利用状況を可視化する。

 これにより、たとえば低遅延な通信が求められる自動車向けサービスと、広帯域な通信が求められる映像監視や映像配信など映像系サービスが同じネットワークを利用している場合に、トラフィックの特徴から「移動系サービス」と「映像系サービス」に自動で分類し、ネットワークリソースをそれぞれのサービスに合わせて最適に割り当てることが可能となる。

 従来はサービスを分類するためにネットワーク運用者が行っていた事前の設定作業を軽減でき、トラフィックの特徴からサービスを分類するため、データが暗号化されていた場合でも対応が可能。また、分類されたサービスごとにネットワークの帯域制御や優先制御が可能なため、最適化されたネットワークを実現する。

 NECでは、2月26日からスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2018」で、新ソリューションを展示する。