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NEC、GEとの提携による産業制御システム向けセキュリティ対策サービス・製品を販売開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は15日、米GE Digital(以下、GE)との提携により、電力、ガス、水道、交通などの社会インフラや製造業などの工場における産業制御システム向けの「OT(Operation Technology)セキュリティ・アセスメントサービス」と、産業制御システム特有の通信に対応したGEの不正アクセス対策製品「OTセキュリティ・アプライアンスOpShield」の販売を開始した。

OTセキュリティ・アセスメントサービス フローイメージ

 OTセキュリティ・アセスメントサービスは、産業制御システムが稼働している施設に専任チームが赴き、現地で担当者へヒアリング・調査を行い、施設・システムの構成やシステム内で使われている機器・センサーおよびそれらの運用体制などに関し、産業制御システムのセキュリティ国際標準指標に基づいて総合的に評価を行う。

 これまでNECが提供してきた制御系セキュリティアセスメントサービスのノウハウとGEのノウハウをもとに、評価結果からリスク洗い出し、セキュリティポリシーの見直しや今後のセキュリティ強化提案、インシデント発生に備えた運用体制構築を支援する。

OpShieldシステム構成例

 OTセキュリティ・アプライアンスOpShieldは、産業制御システム特有の通信(プロトコルやパラメータなど)に対応し、産業制御システムネットワーク内に流れる通信を監視してサイバー攻撃特有の不審な動作を検知・遮断することで、産業制御システムのセキュアな運用を確保する。

 NECとGEでは、デジタルトランスフォーメーションの加速に向けて、IoT分野での包括的な提携を2016年10月に締結しており、今回の製品・サービスは、提携発表時に掲げた「IT・OTサイバーセキュリティ領域のソリューション開発」を具体化した。

 製品・サービスの価格は、OTセキュリティ・アセスメントサービスが個別見積もり、OTセキュリティ・アプライアンスOpShieldが500万円から。NECでは、今後3年間で100システムの販売を目標とする。