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アズジェント、Webサイトをレンダリングしイメージとして提供するセキュリティ製品「Fireglass Threat Isolation Platform」

 株式会社アズジェントは13日、イスラエルFireglassのセキュリティ製品「Fireglass Threat Isolation Platform」を6月より販売すると発表した。

 Fireglass Threat Isolation Platformは、Webコンテンツをレンダリングし、イメージとして提供することによってセキュリティを確保する製品。Webサイトのアプリケーションをセキュアに配信するための「Fireglass Web Firewall」と、クライアントを保護するための「Fireglass Total Web Isolation」がラインアップされている。

 前者では、Webアプリケーションのコンテンツをレンダリングし、イメージとしてクライアントへ提供するため、人間が目で見て操作できる画面(イメージ)は表示されるものの、HTMLソースが隠されているので、マルウェアは内容を読み取ることができない。こうした仕組みにより、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃、マン・イン・ザ・ブラウザ(Man in the Browser:MITB)攻撃などを防げるとした。

 一方後者のFireglass Total Web Isolationは、セキュアなコンテナ上でクライアントに代わってすべてのWebコンテンツを実行し、レンダリングの結果をイメージとしてユーザーに表示させる仕組み。これによって、マルウェアがクライアントへダウンロードされるのを防げるほか、すでにマルウェアに感染している端末がアクセスした場合でも、マルウェアがHTMLのソースを読み取れないことから、マン・イン・ザ・ブラウザ攻撃による情報漏えいは発生しないという。また、エージェントの導入も必要なく、主要なWebブラウザをサポートするとした。

 このほか、Fireglass Threat Isolation Platformは、クライアント側のマウスやキーボードの操作を認識する機能を備えており、ユーザーが操作を行っていない(意図しない)HTTP/HTTPS通信をキャッチ可能。これによって、C&Cサーバーの通信をブロックするとした。

 ライセンスは、ユーザー(24時間以内にFireglass製品にアクセスしたアクティブユーザー)の数に応じた年間ライセンスとなり、価格(税別)は、Fireglass Web Firewallが500ユーザーで年間796万2500円、Fireglass Total Web Isolationが50ユーザーで年間94万3250円。いずれも、オンプレミス、クラウドでの利用に対応する。

 アズジェントでは、初年度3億円の販売を目指すとしている。