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SCSKとPFN、AFグループがAI技術の活用で業務提携

第1弾として損保会社向けの実証実験をスタート

 SCSK株式会社は2日、株式会社Preferred Networks(以下、PFN)、株式会社Asian Frontier(以下、AF)、およびAFグループの株式会社Ridge-iと、AI技術に関して業務提携すると発表した。SCSKが開発・運用する企業の業務システムに対する、AI技術の活用を推進するという。

 現在は、特に金融機関において、既存業務の効率化や知見の有効活用を目的にFinTechやAIへの積極投資が進み始め、機械学習・深層学習技術の業務システム/サービスへの適応ニーズが高まってきた現状がある。

 SCSKではこのような状況の中で、PFNが持つ機械学習技術・深層学習(ディープラーニング)技術に注目。PFNの深層学習を中心にした機械学習プラットフォーム「DIMo(ダイモ:Deep Intelligence in-Motion)」の実用検討を行ってきたという。

 あわせて、「DIMo」の販売や深層学習技術の業務適応コンサルティングを提供するAF、およびAI領域に特化した技術提供を行うRidge-iとの協業を検討した結果、業務提携に合意したとのこと。

 この協業において、PFNは「DIMo」の提供および技術支援を行うほか、AFは「DIMo」を活用した業務改革・システム化構想のコンサルティングサービスを、Ridge-iはAI領域に特化した技術支援、コンサルティング、ソリューション開発、実証実験支援、「DIMo」導入支援などを提供する。

 SCSKでは今後、金融機関をはじめ、ほかの業種・業界向けの業務システム・サービスにもAI技術の活用を推進する考え。第1弾としては、保険損害調査の効率化を目的に、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社より損害調査ノウハウの提供を受け、AIの深層学習技術を活用した共同研究プロジェクト「損害保険会社の損害調査システムへのAI活用実証実験」を9月より開始している。