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インプレス、仮想サーバーのストレージ基盤として「CDS-VPSA9000」を導入

 コンピュータダイナミックス株式会社は6日、株式会社インプレスをはじめとするインプレスグループ(以下、インプレス)が、米Zadara Storageのストレージ製品「Virtual Private Storage Array(VPSA)」を使ったストレージシステム「CDS-VPSA9000」を、仮想サーバーのストレージ基盤として導入したと発表した。

 インプレスでは仮想マシン数の増加に伴い、共有ストレージのI/Oの高速化、柔軟なI/Oの割り当て、大容量の領域確保と一元管理サービスの充実・向上を目的に、複数の仮想化ストレージ製品を検討。1台のホスト上で動作させる仮想マシン数とディスク容量の比率、全体で必要なホスト台数とライセンス費用を総合的に検討した結果、コストが安価で、かつ柔軟にデータ領域の性能コントロールができることから、CDS-VPSA9000の採用を決めたという。

 CDS-VPSA9000は、仮想ホストで利用できる40Gbpsの高速プロトコルを採用するほか、ストレージ部にはSSDと大容量のHDDを組み合わせることで、容量と性能をバランス良く提供できる点が特徴。また、サーバーごとにネットワークの応答の優先順位や容量をカスタマイズでき、ストレージリソースを有効に配分可能なことから、柔軟なストレージシステムを構築できるとのこと。

 インプレスでは、従来は物理サーバー内と共有ネットワークストレージに格納されていたデータを、高速・大容量で柔軟性の高いVPSAストレージシステム内に集約し、オンプレミス環境に導入した。

 その効果について、「SSDをキャッシュとして利用することで、I/O遅延を大幅に解消し、すべての仮想マシンを共有ストレージ領域へ配置することで、障害時の復旧時間が飛躍的に短縮。高速プロトコルによってサーバーの応答性が数倍向上したほか、データ領域ごとにコントローラ性能をカスタマイズでき、ストレージ I/Oを必要なところへ割り当てられるようになった」と、製品を評価している。