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Alexa拡大、Cortana衰退? 2018年バーチャルアシスタント勢力図は
2018年1月15日 11:28
AlexaとGoogle Assistantがリード
他のバーチャルアシスタントはどうだろう。GoogleはCES会場で、大きな特設エリアを設け、モノレールに全面広告を展開するなど、大々的に「Google Assistant」をプッシュしていた。それもあって、メディアでは、AlexaとGoogle Assistantが頭一つリードしているとの見方から、両者を対比させたものが目立った。
例えばBBCは、CESで、ソニー、Samsung JBL、LGなどがGoogle Assistantに対応した製品を発表したことに触れながら、バーチャルアシスタントがAmazonとGoogleの戦いになってきていることを指摘する。
アナリストの見解は、「AmazonとGoogleの一騎打ち」(IDCのアナリストAdam Wright氏)、あるいは「勢いは完全にAmazon」(FuturesourceのSimon Bryant氏)など違いはあるが、両社が他を引き離しているという点では一致している。
Bryant氏は、Amazonの優位の理由として、「Amazonは、スマートホームにおけるハンズフリーに論理的なユースケースがあることを実証した」ことを挙げるが、弱点も指摘する。言語対応が制限的であることから、米国と欧州以外の市場では苦戦を強いられるかもしれないというのだ。そこでは多言語をサポートするGoogleに軍配が上がると同氏は予想する。
AmazonとGoogleのリードが顕著になる中、先行きが危ぶまれているのはCortanaだけでない。BBCは「その他」として、Appleの「Siri」も取り上げ、「Appleは課題が大きい。競合に苦労している」(IDCのWright氏)との見解も紹介している。