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2014年7月25日

「顧客の声を聞いて進化する」〜クラウド融合型ストレージ「StorSimple」


ワールドワイドチャネル&ストラテジックセールス担当副社長のBill Cordero氏【左】、グローバルシステムズエンジニアリング担当ディレクターのJai Desai氏【右】
StorSimpleシリーズの階層化機能

 米StorSimpleは、ストレージ階層化にクラウドストレージを利用しようという新しいコンセプト、クラウド融合型エンタープライズストレージ(Cloud-Integrated Enterprise Storage:CIES)の「StorSimpleシリーズ」を提供する企業だ。

 国内では2011年6月よりマクニカネットワークスが販売を開始しており、弊誌でも2011年9月にその詳細をお届けしているが、それから約1年が経過した今、ビジネスや製品はどうなっているのか。来日した、ワールドワイドチャネル&ストラテジックセールス担当副社長のBill Cordero氏と、グローバルシステムズエンジニアリング担当ディレクターのJai Desai氏に話を聞いた。

 「StorSimple」は、一口でいえば自動階層化機能を持ったiSCSIアプライアンスだが、その最大の特徴は、SSD、SAS HDDに加えてクラウドストレージを利用し階層化を実現している点だろう。アクセス頻度の高いデータはSSDやSAS HDDに置かれるが、アクセス頻度の低いデータはクラウドストレージへ転送されるので、「StorSimple」では筐体内に搭載するストレージ容量以上のデータを取り扱うことができる。

 また、データの重複排除や圧縮によって利用効率を上昇させたり、クラウドへ転送する際には暗号化でセキュリティを確保したり、といった仕組みも備えており、「オンプレミスのストレージとクラウドストレージとの適切なゲートウェイとして機能できる」(Cordero氏)のだという。

 費用面から見ると、企業が取り扱うデータが増大する一方で、ITにかけられる費用は限られているため、StorSimpleによって安価なクラウドストレージが活用できれば、IT予算の適正化が図れる。こうした点が評価されて、米国内外で顧客が拡大しているとのことで、1年前には30名だった社員も、今では100名以上に増加していると、Cordero氏は現状を説明する。

 製品面では、当初2モデルだったアプライアンスのラインアップを増強。「StorSimple 5010」「同 7010」の後継として「同 5020」「同 7020」を提供する一方で、「クラウドと連携するのはもちろんだが、企業として、ある程度のローカル容量を持って利用したいというニーズがあった」(Cordero氏)ことを受け、ストレージ容量を増加させた上位モデル「StorSimple 5520」「同 7520」をリリースした。性能についても、「ファームウェアの改善によって3倍〜4倍の向上を果たした。近日中に予定している次のメジャーリリースでは、また性能が向上するだろう」(Desai氏)と述べ、着実な強化をアピールする。

 また、クラウドストレージとの連携を前提にした製品である以上、連携できるクラウドサービスの拡充にも力を入れているとのこと。当初より連携しているAmazon Web ServicesやWindows Azureに加えて、HP Cloud Services、Google Cloud、RackSpaceといったクラウドに対応。さらに、各国のクラウドベンダーとの対応も重視しており、日本ではニフティ、IIJといった事業者との連携をサポート済みだ。さらに、複数のクラウド事業者を使い分ける機能も追加されており、耐障害性をより重視する顧客のニーズにも対応した。

 「今までのローカルストレージと、便利で安いクラウドストレージにはだいぶ距離があったが、StorSimpleは、それぞれの利点を保ったままで両者をうまく融合させることが可能だ。現在ではVMwareとの連携にも力を入れており、仮想化環境で利用している顧客は4割を超えた。また、ティア1のストレージとしてデータベースなどで利用されるケースも増えてきている。当社では、お客さまのニーズを取り入れて継続的に機能を進化させていきたい」(Cordero氏)。

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