常陽銀行、仮想データ統合ツール「DynaTrek」を用いた営業及び収益情報の情報基盤を構築
2012年6月6日
株式会社ダイナトレック
常陽銀行、仮想データ統合ツール「DynaTrek」を用いた営業及び収益情報の情報基盤を構築
~DynaTrekの「仮想データ統合機能」により
MCIF、CRM、収益管理システムをまたぐ横断的な分析環境を3カ月で構築~
株式会社ダイナトレック(本社:東京都千代田区、代表取締役:佐伯 譲二、以下「ダイナトレック」)は本日、同社が開発・販売する仮想データ統合ツール「DynaTrek」を、株式会社常陽銀行(本社:茨城県水戸市、代表取締役頭取:寺門 一義、以下「常陽銀行」)へ導入し、同行における営業及び収益情報を横断的に分析可能な情報基盤(以下、「本システム」)の構築を完了したことを発表しました。
同行では「DynaTrek」の導入により、営業及び収益関連の情報の横断的な分析を、より迅速かつ容易に行うことが可能となります。本システムの構築は2012年1月に着手し、3カ月間の構築期間を経て、本年4月より本格運用を開始しています。
<「DynaTrek」導入の背景>
常陽銀行は、茨城県、千葉県、福島県、栃木県、埼玉県などを主要な営業地域とする地方銀行で、預金残高 7兆2666億円、貸出金残高 4兆9825億円は、地方銀行の中では有数の規模となっています(平成24年3月期)。
2011年からの第11期中期経営計画では、東日本大震災による被災から地域が再び成長を遂げていくべく、基本戦略として「顧客基盤の拡充を軸とし、地域の復興・成長へ貢献する」「力強い現場力を軸とし、強固な経営基盤を構築する」「人材力の向上を軸とし組織力を強化する」を掲げています。
今回、同行ではこれらの戦略を実現する上で、より迅速かつ的確に情報を取得・分析するための情報基盤の整備が必要と判断し、本システムを構築しました。
<本システムの特長>
「DynaTrek」の特長は、分散したシステムに保存されたデータをユーザが自在に組み合わせ、横断的に分析できるようにする「仮想データ統合機能」を提供する点にあります。本システムでは「DynaTrek」から常陽銀行のMCIF、CRM、収益管理システムに接続しており、ユーザはこれらのシステムに保存されたデータを、接続先システムの違いを気にすることなく、自由な視点からデータの統合、分析を行うことが可能です。
また将来、新たな業務ニーズが発生した場合には、データの取得先や分析項目の追加を容易に行えるため、即座に対応することができます。
本システムの導入効果として、例えば従来は算出に多大な手間を要した、顧客ごとの自行の貸出額のシェアの算出を、ワンクリックで行うことができるようになりました。さらに、顧客ごとの貸出額のシェアを地域別や顧客属性別に集計したり、市場調査会社などが提供する外部統計データを組み合わせることによって、特に重点的に対応すべき顧客リストを出力し、支店への具体的な営業指導用の資料として活用することが可能となります。
<今後の活動について>
今後ダイナトレックは、「DynaTrek」の特長である「自由自在なデータ統合・可視化機能」を活かし、常陽銀行が同行の基本戦略を実現していくための情報を、より迅速かつ的確に取得・分析するための支援を継続的に行っていきます。
以上
■ 株式会社ダイナトレックについて 株式会社ダイナトレック
(東京都千代田区、以下ダイナトレック)は、仮想的なデータ統合・活用を実現するパッケージ製品の開発・販売・サポートを目的として、1999年に設立されました。ダイナトレックが提供する製品は、当社グループ会社が1980年代より日本政府機関における情報系システムの構築において研究開発を進めてきた基礎技術を用いており、この技術は日本及び米国において包括的な特許を取得しています。
(日本国特許:2000-29887 米国特許: 6,678,674/ 7,016,894/ 7,165,064)
ダイナトレックが提供するパッケージ製品は日本国内外で400社以上の企業において使用されており、「DynaTrek」は金融機関、通信事業者、官公庁、製造業などのお客様での大規模な統合情報基盤として利用されています。