NECとSwisscomが欧州のホテルチェーン「citizenM Hotel Group」にクラウドによるコミュニケーションサービスを提供
平成23年1月17日
報道関係各位
日本電気株式会社
Swisscom AG
NECと、スイスの大手通信事業者であるSwisscom AG(本社:ベルン CEO:カーステン シュローター 以下 Swisscom)はこのたび、オランダを拠点とするグローバルホテルチェーン「citizenM Hotel Group(本社:アムステルダム 会長:ラタン チャドハ)」に、クラウドによるコミュニケーションサービスを提供しました。
本サービスは、NECのユニファイドコミュニケーションシステム「UNIVERGESphericall(ユニバージュ スフェリコール)」と、Swisscomのグループ会社であるSwisscom Hospitality Serviceが提供するプロパティマネジメントシステム(注 以下PMS)と連携し、ホテル向けのフルマネージドサービスとして提供するものです。
今回のサービスでは、NECの欧州における企業向けネットワーク事業の拠点であるNEC Unified Solutionsが、自社データセンターにUNIVERGE Sphericallを設置・運用し、IP 電話の機能をSaaS(Software as a Service)として提供します。
Swisscom Hospitality Serviceは、これらの機能と同社の提供するPMSや通話課金システムを連動し、citizenM Hotel Groupが英国グラスゴーに新設したホテル向けにクラウドサービスとして導入しました。併せて、データセンターからホテルまでの通信回線も提供しています。
今回NECが提供するサービスの主な特長は以下のとおりです。
(1)NEC グループのデータセンターで設置・運用するIP電話システムをSaaSとして提供するため、ホテルはIP電話機を導入するだけで、館内の音声ネットワークを整備可能。これにより、IT投資や機器設置のスペース、および運用コストの削減に貢献。
(2)標準的なWEBインターフェースを提供しており、PMSや課金システム等、他のアプリケーションと容易に連携することが可能。
citizenM Hotel Group は、グラスゴーの新規ホテルに加え、今後英国内で2件の開業を予定するなど、急成長を遂げています。今回、仮想サーバ環境で稼動するクラウドサービスを導入したことで、システム運用コストを大幅に削減したほか、今後ホテル数を拡張する際にも、同サービスを水平展開することにより追加のシステム構築費用を抑えることが可能となります。
NECとSwisscomは、今回のサービス提供で培ったノウハウを活かし、今後もホテル向けにユニファイドコミュニケーションシステムをグローバルに拡販してまいります。
以上
(注)ホテルのフロント業務を統括するシステム。