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IIJ、ASP型でFXシステムを提供する「IIJ Raptorサービス」を提供開始


IIJ、ASP型でFXシステムを提供する「IIJ Raptorサービス」を提供開始
柔軟性、パフォーマンス、利便性を強化した高品質なFXシステムを提供

2010年11月01日

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 幸一、コード番号:3774 東証第一部)は、ASP型で金融機関向けに外国為替証拠金取引(FX)システムを提供する「IIJ Raptor(ラプター)サービス」を新たに開発し、2010年11月より提供を開始します。

FXの口座数や預かり証拠金残高はここ数年増加の一途を辿っており、FXの市場規模が成長傾向にあることから、大手証券会社やFX専門事業者など、多数の事業者が参入し、市場が活性化しています。しかし、市場における取引高の急騰などにより、一部の事業者でシステムトラブルが相次いでいます。また、金融庁によるFX事業者に対する規制強化を控え、事業者間の収益競争が激しくなることから、今後は、より信頼性を重視したコスト競争力のあるFXシステムが求められると予想されます。

IIJでは、2008年10月に独自のFXシステム開発に着手し、翌年4月より高品質なIIJのインフラを活用したFXソリューションを展開してきました。今回新たに柔軟性、パフォーマンス、利便性をさらに強化し、ASP型でより信頼性の高いFXシステムを実現するための新サービスとしてIIJ Raptorサービスを提供開始します。
IIJ Raptorサービスの主な特長は以下の通りです。

■くりっく365、大証FX、OTC の3市場に対応した柔軟なシステムを提供

IIJ Raptorサービスは、くりっく365、大証FX、OTCの3市場に対応します。従来型のソリューションでは、市場ごとにインフラとアプリケーションの構築が必要で、3市場すべてで取引を行う場合に、利用者はそれぞれのシステムにログインをしていました。IIJ Raptorサービスは、一つのプラットフォーム上で複数の市場に対応した取引ができるため、利用者側の利便性が大幅に改善されます。事業者は最小限の投資でFXシステムの運営を行うことができ、また効率化されたシステムの運用によりシステムトラブルなどのリスク低減が期待できます。

■ハイブリッドメモリDBを採用し、高速に大量の取引処理を実現

韓国ALTIBASE社のハイブリッドメモリデータベースを採用し、取引における各処理を同時並行で行えるようにシステム設計しているため、大量のデータを高速に処理することができます。これにより、毎秒1,000件以上の約定処理を実現でき、大量の取引が一度に発生した際にも安定的なサービス提供が可能です。また、通常システムでは一分程度の値洗い処理を一秒程度にまで短縮できるため、為替変動リスクやレバレッジリスクをシステム的に低減することができます。

■利便性の高い取引チャネルの提供

利用者が直感的に取引操作できるWEB、モバイル、注文取引に特化したリッチクライアント(クライアントソフトウェア)を提供します。各取引チャネルは事業者ごとにカスタマイズ可能なうえ、シンプルなメニュー構成と簡単な操作ステップで、初心者から上級者まであらゆるレベルの利用者が容易に利用することができます。またAjax(*)を採用することで、動的に画面内のレイアウトやデータが更新されるため、利用者がストレスなく迅速に取引を行うことができます。

IIJ Raptorサービスは、リテラ・クレア証券株式会社様(リテラ・クレア証券、本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木忠宏)が2010年11月29日にリニューアルを予定しているくりっく365FXサービス「リテラFX365」の新たなシステム基盤として、ご採用いただくことが決定しています。リテラ・クレア証券様では、従来取引所のASPサービスを利用していましたが、取引スピードなどの面において他事業者との差別化が難しく、システムの移行を検討されていました。
今回、IIJ Raptorサービスをご利用いただくことで、従来版のリテラFXと比較して大幅に取引スピードや操作性が向上します。また、新たにリッチクライアント、 WEB、モバイルの3チャネルからの取引が可能になることで、利用者に対して利便性が高い安定的なサービス提供が可能です。

IIJではIIJ Raptorサービスを、金融システム事業における重要サービスの一つと捉え、今後も本サービスのシステムをベースに、CFD(差金決済取引)やデリバティブ取引など、他金融商品のオンラインシステムの開発を積極的に展開していく予定です。

(*) Webブラウザが搭載しているJavaScriptのHTTP通信機能を利用して、対話型Webアプリケーションを構築するための技術。

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2010/11/1 17:30