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国分株式会社、「HP Neoview」導入により、運用の複雑さ、作業負荷を削減

報道関係各位


<2010年7月12日>
日本ヒューレット・パッカード株式会社

国分株式会社、「HP Neoview」導入により、
運用の複雑さ、作業負荷を削減

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:小出 伸一、以下:日本HP)は本日、食品酒類卸売業の国分株式会社(以下:国分)が、HPのデータウェアハウス向けプラットフォーム「HP Neoview プラットフォーム」(以下、「HP Neoview」)を導入し、本稼働したことを発表します。国分は、パフォーマンスを維持するため、データを複数のデータベースを分割して所持していました。今回「HP Neoview」による統合されたデータウェアハウスシステムを構築することで、システム運用の複雑さ、高い負荷を排し、迅速かつ詳細なデータ分析および非定形の分析が可能になり、取引先への高付加価値な提案が可能となりました。

 国分は、東京都日本橋に本社を置き、食品、酒類、関連消費財などの卸売業を全国に展開する業界最大手の食品酒類卸売業です。今回データウェアハウスに採用された「HP Neoview」は、第一次稼働として仕入、販売、収益などのデータを明細レベルで格納し、社内やグループ会社の営業担当者を中心とした4,000人以上のユーザーへ分析環境を提供します。また、今後は、傘下の国分グローサーズチェーンが展開するコンビニエンスストアである「コミュニティストア」や他小売業のPOSデータを格納し、取引先である小売業に対してより精度の高い提案業務を可能とするほか、物流費の格納による収益管理の精度向上に活用するなど、より幅広い利用領域をサポートする統合データウェアハウスの構築を進めます。

 

<概要>
 国分では、これまで自社のデータウェアハウス環境においてユーザーが求める高いパフォーマンスを実現するため、販売分析のために格納データ内容の異なる複数のデータベースと複数のOLAPシステムを運用してきました。

 しかし、システムが複数にわかれているため、売上データから商品単価別の明細データへと連続的に掘り下げた詳細分析や非定形の分析が迅速にできないという問題を抱えていました。また、システム構成が複雑になるにつれ、パフォーマンスを維持するためにデータベースの物理設計、チューニング等を行わなくてはならず、運用の複雑化、作業負荷の増大ならびに熟練した担当者にノウハウを依存するという属人化が生じていました。

 「HP Neoview」は、複雑なデータベース物理設計を必要とせず、チューニング負荷が極めて低いという特長を持つため、従来環境では必要だったデータソース側の設計変更に伴う物理設計の変更や定期的なパフォーマンスチューニングを大幅に削減することができました。また、「HP Neoview」の高いパフォーマンスを背景にして、それまでパフォーマンス維持のためにグループ企業ごとに分割していた実績データを一つのテーブルに統合することが可能になりました。これにより、検索パフォーマンスや検索柔軟性を向上させながらも、既存システムと比較してテーブル数が約40分の1に削減できたほか、データ変換のための日次バッチ処理のジョブ数を約6000から約200に削減することができました。

 この変更は、今後のグループ企業展開において、新しい企業の参加のたびに必要だったテーブルとバッチ処理の作成を不要にするため、大幅な運用負荷削減が可能となります。さらに、従来はこれらの作業には熟練した担当者が必要だったため知識の属人化が問題でしたが、「HP Neoview」の導入によりそれらの運用管理を担当内の誰でもが行えるようになり運用の安定化が可能となりました。

 

<HP Neoviewによる課題の解決>
 HP Neoviewの導入により具体的に以下のように問題点と課題が解消されました。

・統合されたデータウェアハウスシステムにより、パフォーマンスの向上、運用の複雑さ、作業負荷を軽減
 「HP Neoview」の導入により、既存の複数のデータベースとOLAPシステムを統合し、明細データを基本としたデータベース構成をとりながらも、オンライン検索のパフォーマンスを大幅に向上させることができました。このようなシンプルな構成が可能になったことにより運用の複雑さが解消され、データベースやバッチ処理のメンテナンス、物理設計、チューニングなど、パフォーマンスを維持するための作業負荷を大幅に削減することができました。

・高度な分析要求への対応を実現
 既存のシステムでは、主にデータの詳細度によって接続するシステムが異なり、問題点を発見しても、売上集計データから商品単価別の明細データへの掘り下げを連続的に行えず、真の問題点の特定と必要なアクションを迅速に行いにくいという問題がありました。「HP Neoview」の導入により、分断されていたデータの統合的な格納が可能になったことと高いパフォーマンスにより、オンライン検索による迅速な明細データからの集計、集計から明細への迅速な掘り下げが可能になりました。加えて、分析途中に発生する新規の検索要求など、パワーユーザーの高度な分析要求にも対応可能な高い分析柔軟性を提供することができるようになりました。従来は得られなかった商品単価ごとの利益情報も月単位から日単位で得られるようになり、必要なアクションを迅速に行える環境をユーザーに提供できるようになりました。

・バッチ処理遅延時の検索開始時間の遅れを解消
 従来は、データソース側でのバッチ処理遅延に伴うデータ入手の遅延が発生すると、翌朝の分析を行うユーザーへの検索解放を遅らせて処理を行うため提供するサービスレベルを下げることがありました。「HP Neoview」のミックスドワークロード制御機能(*)により、データロードと検索を、優先順位による制御を行いながら同時に実行させることが可能になったため、データロード継続中であっても定刻にユーザーへ検索を解放することができ、ユーザーの求めるサービスレベルを確実に提供できるようになりました。

*:優先順位の高いデータ処理が発生すると、現在継続中のデータ処理を追い越して先に処理を行う技術

 

<HP Neoview プラットフォームについて>
 「HP Neoview プラットフォーム」は、企業内に散在する情報を資産に変え、事実に基づく高いレベルの科学的な意思決定を、低コストに実現する、エンタープライズ・データウェアハウスのためのプラットフォームです。ハイエンドのデータウェアハウスに要求される信頼性、拡張性、機能性、可用性を備えながら、アプライアンス的な簡便性を実現しています。「HP Neoview」 は、HPの持つ数多くの先進機能を、データウェアハウジングのために結集することで誕生した、全く新しいプラットフォームであり、今のデータウェアハウスに求められるあらゆる要求に対応できる、次世代のエンタープライズデータウェアハウスプラットフォームです。

<国分株式会社について>
 1712年(正徳2年)、国分株式会社創業四代國分勘兵衛宗山が屋号を大國屋として土浦へ醤油醸造工場、江戸日本橋本町へ店舗を開設したのを創業とし、その後徐々に食品、酒類へと取扱品目を幅広く拡大。約300年を日本の「食」とともに歩み続け、現在では年間1兆4千億円を売り上げる業界最大手の食品酒類卸売業へと成長。日本人であれば誰もが知るK&Kブランドのオリジナル商品や輸入洋酒をはじめ約60万品目を幅広く販売するほか、先進の情報システムによる需要予測、季節に合わせた販促提案などのリテールサポート、小売業の販売計画に即した物流により、国内中の幅広い小売業者へ付加価値の高いサービスを提供しています。

■HP Neoview データ ウェアハウスに関する情報は

 以下のURLを参照してください。
 http://www.hp.com/jp/neoview

■日本HPプレスルーム

 http://www.hp.com/jp/pressroom/

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(c)2010 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
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2010年7月

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