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ピュア・ストレージ、GB単価1ドル未満のオールフラッシュストレージ「Pure Storage FlashBlade」
(2016/5/25 11:24)
ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社(以下、ピュア・ストレージ)は24日、大規模で高速なデータ保存を目的としたオールフラッシュ ストレージの新製品「Pure Storage FlashBlade」を発表した。名前の示す通りブレードタイプの製品で、4Uのシャーシに最大で15ブレードを搭載できる。
ブレードには8TBと52TBの2種類が用意されており、1つのシャーシ上の最大容量は1.6PB。それぞれのブレードの違いは搭載するフラッシュの容量のみで、インテル製のCPUなどの性能は共通である。また、複数のシャーシを相互接続することで、より大規模なストレージシステムを構築することもできる。ブレードの増設はオンラインのまま実行可能で、増設時にシステムが停止することはない。
米Pure Storage 製品事業部門 バイスプレジデント マット・キックスモーラー氏は、ストレージの将来的なニーズについて「大規模、高速、シンプル」と述べた。さまざまな分野でデジタル化が進むことで、ますますデータの容量は増え、それらのデータを分析するためにストレージも高速であることが求められるようになる。しかも、誰でもストレージシステムを利用できるようにするには、管理もシンプルであることが求められるという。
FlashBladeは、これらのニーズを実現する製品であり、100GB未満の比較的小規模なストレージシステムから、数十PBを超える大容量のストレージシステムまで自由にスケールすることができる。「最初は小さく始めても、ブレードを追加することで容量を簡単に増やせる。すでに購入したブレードを買いなおす必要はない」(キックスモーラー氏)。
FlashBladeは、100%非圧縮のMLC NANDを使用しており、同社の既存製品「FlashArray」とは異なりSSDを使用していない。フラッシュ管理とエラーリカバリーの機能は、すべてのブレードのプロセッサ上で分散して実行する「Elasticity」が提供する。また、これらをコントロールするのは、8個のIntel Xeon SoCおよび、プログラマブルプロセッサ(1x FPGA、2 x ARMコア)だ。
ピュア・ストレージの代表取締役、山田秀樹氏は、「容量あたりの単価が下がってきたことで、これまでオールストレージはまだ早いと言っていた保守的な企業も、オールフラッシュストレージを導入し始めるようになってきた。ビジネスで利用するデータは増え続け、さらにそれらを分析するためにストレージも素早い処理が要求されるようになってきた。今回の製品は一つのマイルストーンだと考えている。"No Disc"をビジョンに、他社にはない新しい技術でお客様のビジネスを変革したい」と述べた。
また、FlashBladeの正確な発売時期や価格は未定ではあるが、すでにアーリープログラムで導入されている顧客がいることを明らかにし、2016年の後半には発売となる見込みであるとのこと。また、価格は1GB当たり1ドル未満であることを強調しているが、すべての構成でその価格が実現するかについては未定。