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Rimini Street、SAP HANA Databaseのサポートを開始

 エンタープライズソフトウエア向けの保守サービスを提供する米Rimini Streetは16日、SAP HANA Databaseに対する保守サービスの提供開始を発表した。サービスは、関連するHANAプラットフォームコンポーネントも対象とし、世界各地で提供する。

 SAP HANA Databaseは、インメモリー技術を使用したカラムストア型データベースで、SAPライセンシーの一部で採用されており、主にSAP Business Warehouse、SAP Business Planning and Consolidationなどの分析/ビジネスインテリジェンスアプリケーションで使用されている。SAP HANA Databaseは単体だけでなく、特定のSAP ERPアプリケーションとの併用も可能で、Rimini StreetはSAP HANA Databaseのすべての利用形態に対応する。

 提供を開始したSAP HANA Databaseプレミアムサポートは、SAP製品に平均で15年以上の経験を有するHANA認定エンジニアがサポートを行う。製品サポート、データベースの正常性検査とチューニング、セキュリティサポート、相互運用性などのサポートを提供し、年間のサポート費用を50%削減できるとしている。

 また、大半のSAP HANA Databaseのライセンシーは、Business Warehouseなどの分析/ビジネスインテリジェンスソリューションの一部としてデータベースを利用し、SAP ERPアプリケーションソフトウェアとOracle Databaseを併用しているため、SAP環境に異なるベンダーのデータベースが存在していると説明。SAPは、SAP経由でライセンスされたOracle Databaseの統合サポートを2019年12月31日以降も継続することを表明していないが、Rimini StreetではOracle DatabaseとSAP HANA Databaseの両方に対する長期サポート(契約開始から最低で15年)を提供しており、SAP ERP全体と混合データベース環境のサポートを1つのプロバイダーから受けられるとしている。

 Rimini Streetは、3月31日現在、グローバルでのSAPサポート事業の収益が前年対比で30%増加したと発表。サポート製品にSAP HANA Databaseが加わることで、リミニストリートが保守サービスを提供するSAPおよびOracle 製品ラインは12となり、独立系企業としてエンタープライズソフトウェア市場で最も多くのサポートを提供する企業となったとしている。

三柳 英樹