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CECと出光保険サービス、改正保険業法対応CRMクラウド「hoQQot」を提供

Microsoft Dynamics CRM Onlineを利用

 株式会社シーイーシーと出光保険サービス株式会社は11日、保険代理店向けクラウドサービス分野で協業すると発表した。両社では、改正保険業法に対応したクラウド型顧客管理システム「hoQQot(ほこっと)」を共同開発し、保険代理店向けに販売開始する。なお、基盤としては「Microsoft Dynamics CRM Online」を利用する。

 2016年5月に施行される改正保険業法では、顧客ニーズを把握する「意向把握義務」や、顧客が保険加入の適否を判断するのに必要な「情報提供義務」が導入されるなど、保険代理店には「積極的な顧客対応」が求められるようになった。また保険会社と同様に、保険代理店(保険募集人)に対しても、業務の規模・特性に応じた「体制整備」が義務づけられている。

 こうしたことを踏まえ、保険代理店にとって急務となっている、法改正への対応を支援するサービスが「hoQQot」。「意向把握義務」「情報提供義務」「保険募集人への体制整備義務」への対応機能を標準搭載するほか、企業代理店特有の業務である団体加入保険時に必要な「一斉募集」にも標準対応する。

 こうした特徴により、短期間での改正保険業の運用開始が可能なほか、今後の法改正にも随時対応予定とした。

 プランは、長期利用向けのプランAと、初期費用を抑えたブランBを用意する。プランAでは、初年度費用が530万円(初期導入費300万円を含む)、2年目以降が年間230万円。プランBは、初年度から年間290万円となる。このほか、Dynamics CRMのライセンス費用と、ご利用に応じて保守サポートの利用料が必要。

 両社では、2016年からの3年間で40社への導入、2億円の売上を目標としている。

石井 一志