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カスペルスキー、法人向けセキュリティソフトの定義DBをLGWAN-ASPサービスとして配信

 株式会社カスペルスキーは5日、法人向けマルウェア対策ソフト「Kaspersky Endpoint Security for Business」の定義データベース配信サービスを、総合行政ネットワーク(LGWAN)上のLGWAN-ASPサービスとして、4月28日より開始すると発表した。

 LGWANは、地方公共団体の組織内ネットワークを相互接続する行政専用のネットワーク。行政機関におけるマイナンバー制度の運用開始に伴い、総務省が示す「自治体情報システム強靭性向上モデル」に基づくセキュリティ対策として、LGWANを活用する業務システムはインターネットからの分離が求められている。

 そのため、既存のセキュリティ製品の定義データベースを最新の状態で使用するためには、LGWAN上での定義データベースの配信が必須となるが、カスペルスキーはセキュリティ製品ベンダーとして初めて、LGWANに接続されたPCやサーバーに対し、直接定義データベースを配信するという。

 こうしてLGWAN上でKaspersky Endpoint Security for Businessを利用している全PC・サーバーを対象に定義データベースを配信することで、自治体のIT管理者は、インターネットから取得した定義を手動で取り込んだり、セキュリティ製品の販売会社がLGWAN-ASPを構築したり、いった対応が不要になる。

 また配信される定義データベースには、パターンマッチング用の定義だけでなく、ヒューリスティック定義や振る舞い検知用の情報、および脆弱性レポートで使用するOSやアプリケーションの脆弱性情報も含まれるので、Kaspersky Endpoint Security for Businessを導入することで、セキュリティレベルをさらに強化できるとした。

石井 一志