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カスペルスキー、法人向けエンドポイントセキュリティの最上位製品を販売開始

 株式会社カスペルスキーは17日、法人向けエンドポイントセキュリティの統合プラットフォーム「Kaspersky Endpoint Security for Business」について、最上位製品となる「Kaspersky Endpoint Security for Business Advanced」の販売を開始した。法人を対象とし、パートナー企業経由で販売する。価格は最小構成の10クライアントで27万9000円(税別)から。

 「Kaspersky Endpoint Security for Business」は、PC、モバイルおよびサーバーのエンドポイントセキュリティと統合管理機能を備えたプラットフォーム。セキュリティ対策のレベルに応じた従来製品の「Core」「Select」に加えて、最上位となる「Advanced」を販売する。

 「Kaspersky Endpoint Security for Business Advanced」では、エンドポイント上のマルウェア対策、アプリケーションコントロール機能や接続デバイスの管理に加え、サーバーおよびモバイルのセキュリティ機能を搭載。また、Windowsやアプリケーションの脆弱性情報を収集し、パッチを自動または手動で配信する脆弱性管理機能や、ディスク、ファイル、リムーバブルメディア単位でのデータ暗号化とその管理機能も搭載する。

 脆弱性管理機能では、OSやアプリケーション(Adobe ReaderやJavaなど)の脆弱性情報を収集し、管理対象端末の脆弱性をチェック。事前に定義されたパッチ配信のルールに基づいたパッチの自動配信や、管理者向けの脆弱性レポート、検知した脆弱性の重要度と、そのアプリケーションや脆弱性が存在する端末数の表示機能などを提供する。

 暗号化機能では、アプリケーションの実行ファイルを指定することで、作成されるファイルを自動で暗号化する。マイナンバーを取り扱うアプリケーションの出力データを暗号化し、情報漏洩などの被害をプロアクティブに防止するといった利用ができる。

 このほか、IT資産管理、ソフトウェアのリモートインストール/アンインストールなどのシステム管理機能により、セキュリティレベルの強化および効率化が可能となり、管理者の負担を大幅に軽減できるとしている。

三柳 英樹