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BBT、パナソニックの光ディスクストレージ「データアーカイバー」を販売

 株式会社ブロードバンドタワー(BBT)は、パナソニックの光ディスクを使ったデータアーカイブシステム「データアーカイバー」を、4月1日より販売開始すると発表した。

 パナソニックのデータアーカイバーは、100年以上のデータ保存寿命を持つアーカイブ用追記型Blu-ray Discをデータ保存メディアとして使用する、アーカイブ専用のストレージ製品。光ディスクシステムの特性である長寿命性、ライトワンスによるデータ改ざん防止、ドライブの後方互換性、スタンバイ時わずか7Wの低消費電力、環境変化への耐性といった特長により、データ安全性の保護とTCO削減を実現するという。

 また、HDDや磁気テープのように、定期的なデータ移行や動作確認を長期間行う必要がなく、従来のアーカイブに掛かる運用工数を大幅に削減できる点もメリット。さらに、データの増大にもスケーラブルに対応するモジュール拡張構成を採用していることから、初期投資を抑えた導入・運用にも対応する。

 システム最小構成は、光ディスク12枚を格納するデータアーカイバーマガジンを76本まで装填可能なベースモジュール(マガジン録再装置)1台、ボトムモジュール(マガジン移送装置)1台の構成で、最大91.2TBを保存可能。さらに、保存データの増大に応じて拡張モジュール(マガジン装着装置)を追加することにより、1ラックで最大638.4TBの大容量を実現するとのこと。

 なおBBTでは、従来よりもさらに長期的な視点から、顧客の情報資産の確実な管理と効果的な活用を支えられるようにと考え、その一例として、一次代理店を務めるEMC社製スケールアウトNAS「EMC Isilon」とデータアーカイバーの相互接続検証を独自に実施した。

 この結果、Isilon CloudPoolsを活用することで、Isilonとデータアーカイバーに保管されているデータを、単一のネームスペースで管理できることが確認されたため、Isilonのデータ自動階層化機能を活用し、Isilon内に保存されたコールドデータをデータアーカイバーへと自動的かつ透過的にデータ移行できるとしている。

石井 一志