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NEC、「FinTech事業開発室」を新設

 日本電気株式会社(NEC)は、ITを活用して新たな金融サービスを創出するFinTech関連事業を推進する組織として、4月1日に「FinTech事業開発室」を新設すると発表した。

 FinTech事業開発室では、NECにおける組織横断的なFinTech事業戦略の策定、オープンイノベーションを通じたFinTechサービスの開発、金融業、流通業、通信業や政府、自治体などとの協業による新規サービスの創出を進める。また、グローバル拠点と連携し、最新技術やマーケット動向の迅速な把握、パートナーとの協業、顧客との新ビジネスの実証などを行う。

 NECでは、様々な産業のデジタル化や消費者ニーズの多様化により、金融機能のデジタルイノベーションの推進が一層期待されており、こうした背景を踏まえ、社会課題の解決をめざした新たな金融サービス創造の推進体制を強化すると説明。ファイナンシャルインクルージョン、地域経済の活性化、金融関連業務の生産性向上、サイバーセキュリティといった課題の解決を目指したFinTechサービスの事業開発・提供を進めていくとしている。

 FinTech事業開発室は、全社注力事業の牽引やビジネスモデル変革の推進などを担う「ビジネスイノベーション統括ユニット」内に設立。研究者および営業、マーケティング、ソリューションコーディネーターなどのスキルを有する要員約20人の体制で活動を開始し、北米、シンガポール、インド、欧州などの拠点と連携しながらグローバルに事業を推進し、体制も順次拡充していくとしている。

三柳 英樹