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日本マイクロソフト、閉域網でクラウド型CRMを利用可能な「ExpressRoute for Dynamics CRM Online」

 日本マイクロソフト株式会社は23日、クラウド型CRM(顧客関係管理)サービス「Microsoft Dynamics CRM Online」とユーザー企業の環境を閉域網で接続する「ExpressRoute for Dynamics CRM Online」を発表した。同日より、順次提供を開始する。

 Dynamics CRM Onlineは、CRMソフトの「Dynamics CRM」をSaaSで提供するクラウドサービス。CRM業務では、自社の情報だけでなく顧客の情報をデータベースに蓄積するため、システム側に高い秘匿性の確保を要求されるケースも多い。

 今回提供されるExpressRoute for Dynamics CRM Onlineは、こうしたニーズに応えるもので、ユーザー企業のデータセンターや社内システムと、日本マイクロソフトのデータセンターを直接接続することで、ネットワーク経路上のセキュリティや、インターネット経由でのパフォーマンスに関する懸念を解消するという。

 なお提供にあたっては、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)、エクイニクス・ジャパン株式会社(以下、エクイニクス)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、ソフトバンク株式会社の4社の接続パートナーと協業。インターネットを介さず利用するニーズが高い大企業や金融、公共分野におけるクラウド利用を促進するとのこと。

 まずIIJとソフトバンクが2月23日よりサービス提供を開始するほか、NTT Comは2月25日から、エクイニクスは3月中の提供開始を予定している。

石井 一志