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マツモト産業がSAP ERPをAWS環境へ移行、TISの支援で

インフラの見直しやハードウェアメンテナンスなどが不要に

 TIS株式会社は14日、マツモト産業株式会社が、TISの支援のもと、SAP ERPベースの基幹システムをAmazon Web Services(AWS)のクラウド環境へ移行したと発表した。2015年8月に本番移行したこのプロジェクトでTISは、バックアップや監視の仕組みを備えたAWS基盤の構築と、複数ベンダーが携わったプロジェクト全体を統括するPMO(Project Management Office)としての役割を担ったという。

 マツモト産業は、溶接に特化した産業機器や金属材料を提供する企業。基幹システムを2010年にオフコンからSAP ERPへ移行し、営業から経理まで全社レベルでの業務改善を実現していたが、2012年ごろから、サーバーの保守終了に備えた次期インフラ環境の検討を開始していた。

 そして、情報収集と検討の結果、オンプレミス型とクラウド型の双方の可能性を含めた移行計画を立案し、2014年半ばより具体的な移行プロジェクトの検討を開始。複数の提案の中から、サーバーの選定・調達・メンテナンスといった運用負荷を軽減できる点や、システムリソースを柔軟に拡張できる柔軟性、BCP対策としての適性の高さ、10年スパンで見た際のコスト面の優位性などを考慮し、クラウド環境への移行を決定した。また具体的なクラウド基盤としては、ERPでの利用実績や公開事例の多さからAWSを選定している。

 クラウドへの移行によって、ハードウェアの保守切れを理由にしたサーバーメンテナンス、5年サイクルで必要だったインフラ見直しなどが不要となり、社内システム運用の負荷を大幅に軽減。情報システム部門の限られた人員・リソースの有効活用につながったという。さらに、AWSのバックアップデータの自動コピー機能により、以前のテープ方式と比べて運用負荷が軽減され、複数個所へのデータバックアップによって、システムの信頼性向上も実現した。

 なお同社は、SAP ERPの導入・移行に関する経験とスキル・ノウハウが多いこと、AWSでの基盤構築やクラウド移行の経験に基づいたプランの提案、マルチベンダー体制でプロジェクト全体を統括するPMOとしての能力などを評価し、AWS環境構築ベンダーおよびPMOとしてTISを選定したとのことだ。

石井 一志