NTTソフト、システムを改修せずスマートデバイスに対応させるサービス「IT Fromage」

　NTTソフトウェア株式会社（以下、NTTソフト）は8日、従来のPC利用を前提としたレガシーなITシステムを改修することなく、低コストで新しいワークスタイルに合わせた使い勝手を実現するサービス「IT Fromage（アイティフロマージュ）」を発表した。同日より提供開始する。

　IT Fromageは、既存のPC向けのレガシーシステムをスマートデバイス向けに対応させるマイグレーションサービス。既存のサーバーとモバイル端末の間にゲートウェイを配置することで、従来のシステムに手を加えることなく、スマートデバイスに合わせた画面遷移への変換や統合を行えるようにする。

　具体的には、PC向け画面のHTMLをスクレイピングし、必要な情報だけを抜き取った上で、その情報をスマートデバイス向けのHTML5を利用した画面に整形する仕組み。また、既存サーバーとPCとの間で行われている複数のHTTP通信を集約し、スマートデバイスからワンアクションで操作できるようにするという。

　これにより、スマートデバイス特有のインターフェイスに対応させ、スマートデバイスに適した画面と操作性を実現。さらに、個別に実施していた関連システムを1つの画面に統合することによって、ユーザーの作業効率化を支援するとのこと。例えば、会議室の予約と会議参加者のスケジュール予約を一画面で実施可能にし、入力された情報は、会議室予約システムとスケジュール管理システムにそれぞれ反映されるようにする。

スマートデバイスに最適化した使い勝手を提供

関連システムの統合で作業効率化

　また、スマートデバイスを用いて社外で業務を行う場合は、紛失・盗難による情報漏えいリスクがある。しかし、業務情報をスマートデバイスに保存しない機能を持つ「ProgOffice Enterprise」などと組み合わせることで、安全にサービスが利用できるとのこと。

　なお、当面はPC用Webシステムに対してサービスを提供し、クライアント/サーバー型のシステムについては、2016年4月から提供する予定だ。