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CTC、要望に応じて汎用サーバーベースのストレージを構成する「Custom Order Storage」

SDS技術を活用

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は26日、Software Defined Storage(SDS)技術と汎用のx86サーバーを用いて、顧客の要望に応じたストレージを柔軟に構成する「Custom Order Storage」を発表した。最小構成価格は300万円から。

 Custom Order Storageでは、同社がこれまでに培ったシステム構築のノウハウと、総合検証センター「Technical Solution Center」を活用し、顧客の要望に応じて柔軟に構成・変更を行えるストレージシステムを提供する。具体的には、アセスメントサービスやワークショップで顧客のシステム状況や用途のヒアリングを行った上で、汎用x86サーバーとSDS製品を組み合わせて、最適なストレージを構成するとのこと。

 汎用サーバーを使用してデータの保存領域を構成しているため、将来必要なデータ量の予測が難しい場合でも、必要な規模から開始し、システムが使用するデータ量に準じてサーバー台数を調整することで、容量の拡張や縮小に対応。また、処理能力の高いサーバーをそろえて性能に特化したり、安価なサーバーを大量に用意して大容量のストレージを構成したり、といったこともできる。

 データ保護やバックアップについても、複数のストレージ間でストライプやミラーなどのRAIDを構成するネットワークRAIDやスナップショット、リモートコピーなど、アプライアンス型のストレージと同等の機能を提供可能とした。

 なおCTCでは利用する製品の例として、x86サーバーは「HP ProLiantシリーズ」を、SDS製品は「Red Hat Gluster Storage」「Scality RING」「HP StoreVirtual VSA」「VMware vSAN」「EMC ScaleIO」などを挙げている。

 同社は、ストレージの最適化や既存x86サーバーの有効活用を検討する企業を中心にCustom Order Storageを販売し、3年間で10億円の売上を目指す計画だ。

石井 一志