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「Airレジ」2周年、アカウント数は21万突破、ICクレカやモバイル決済への対応でインバウンド用途にも注力
(2015/11/20 12:24)
株式会社リクルートライフスタイルは19日、スマートフォン/タブレット向け無料POSレジサービス「Airレジ」が2周年を迎えたのを記念し、都内で「Airレジカンファレンス2015」を開催。Airレジの現状や新機能を紹介した。
「Airレジ」と連携したクレジットカード決済サービス「Airペイメント」
カンファレンスでは、Airレジと連携したクレジットカード決済サービス「Airペイメント」を紹介した。クレジットカード事業を展開する株式会社リクルートペイメントと共同で提供を開始したもの。
Airペイメントは、初期費用0円(別途カードリーダー代が必要)で利用でき、決済手数料は3.24%。ユーザーへの入金は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の口座宛ての場合、月に最大6回まで振込手数料が無料となる。他行の場合は最大3回まで。利用控えは、メールでユーザーに送信するか、対応プリンターから印刷することができる。
Airペイメントで採用するカードリーダーは、Miura Systems製の「M010」。クレジットカードのセキュリティ国際標準規格である「EMV」をサポート(PINコード入力に対応)するほか、非接触(NFC)、サインによる決済にも対応する。スマートフォン/タブレットとはBluetoothで接続。バッテリーは、充電後未使用の状態で最大7日間持続する。
クレジットカードはVisa、MasterCardに対応。JCB、American Express、Diners Club、Discoverなどのブランドは、来年度の取り扱い開始に向けて検討中だとしている。また、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、ポイントカード、コンタクトレス決済にも対応する。
なお、審査通過月を含む4カ月間に3万円以上Airペイメントで決済した場合、9980円のカードリーダー代を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施する。
モバイル決済アプリと連携、旅行情報や多言語対応でインバウンドもカバー
リクルートライフスタイルは、モバイルペイメント事業も展開。決済事業を手掛けるベリトランス株式会社と共同で「モバイル決済 for Airレジ」を12月1日に提供開始する。先述のAirペイメントも含め、現金、クレジットカード、モバイルでの決済をAirレジでサポートする形になる。モバイル決済 for Airレジ単体で使うことも可能。初期費用は発生しないが、別途決済手数料が発生する。
ユーザーがスマートフォンで提示する決済サービス用のQRコードを、モバイル決済をインストールしたiOSデバイスで読み込むだけで決済が完了する。まずは、4億人以上のユーザーを持ち、中国モバイル決済市場の8割以上のマーケットシェアを持つ決済アプリ「Alipay」をサポートする。また、2016年春ごろに「LINE Pay」にも対応する予定だ。
AliPayへの対応はインバウンド需要に応えるもので、アプリの表示画面は日本語、英語、中国語に対応。リクルートの持つ「HOT PEPPER グルメ」「HOT PEPPER Beauty」「じゃらん」のコンテンツを中国語に翻訳し、Alipayアプリ上で展開予定だという。また、「多言語音声翻訳の利活用に関する開発・実証」を総務省から受託しており、外国人旅行者とのコミュニケーションにも活用できるようサービスに取り入れる予定だ。
丸2周年を迎えた「Airレジ」のアカウント数は21万を突破
リクルートライフスタイルでは、AirレジやAirマーケットのほか、順番待ち管理アプリ「Airウェイト」や、予約管理アプリ「Airリザーブ」など、大きく4つのAirアプリを展開している。Airウェイトは、店舗などの順番の待ち時間を解消するアプリで、来訪者が受付すると発行されるQRコードから、待ち時間の状況を確認することができる。また、「タビナカ支援」として、待ち時間時に利用できる周辺店舗のクーポン券機能なども有する。現在、一部量販店の修理受付窓口など、顧客の待ち時間が多い業種のユーザーに利用されているという。
Airレジのアカウント数は丸2周年目となる11月19日時点で21万アカウントに達している。初期費用・月額費用が無料であり、スマートフォン/タブレットとインターネット環境があれば使えること、税制や法改正に自動的に対応するなど、従来のネット対応レジスターや高額なコストがかかるPOSシステムと比較して、低コストかつ手間なく、ユーザーがより業務に集中できるソリューションであることをアピールした。