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富士通、アプリケーション運用保守「Transformational AMS」をグローバルに販売開始

 富士通株式会社は16日、アプリケーション運用保守サービスを強化し、「Transformational Application Managed Services(以下、Transformational AMS)」としてグローバルに販売を開始すると発表した。2016年度中に欧州、米国、オセアニア、日本を含むアジアで順次提供開始予定。販売価格は個別見積もり。

 「Transformational AMS」は、これまでに富士通グループが行ってきた多様な業種の顧客サポートで培ったノウハウを活用し、顧客アプリケーションの全ライフサイクルをサポートする運用保守サービス。顧客の業務プロセスに密接に関わることで、コンサルティングも含め、従来型のアプリケーションとクラウド環境などで構築された新アプリケーションの双方を同時に保守サポートすることで、業務プロセスの変革を支援し顧客満足度の向上と業務の効率化を実現する。

 サービスは、Transition、Manage、Business Insight、Transformの4つのメニューで構成され、顧客システムの全ライフサイクルをサポートする。

 Transitionでは、現行の運用保守サービスからTransformational AMSに移行する顧客向けに、システム仕様、関連する業務プロセス、アプリケーションの利用形態などを継承した上で、最適なアプリケーション運用保守プロセスへの移行を支援する。

 Manageでは、富士通グループが開発したカスタマーサービス手法「Sense & Respond」や、開発と運用が協力することで頻繁なリリースを可能とするソフトウェア開発手法の「DevOps」を適用し、富士通グループのノウハウを組み込みグローバルに標準化したアプリケーション運用保守サービスを提供する。

 Business Insightでは、変化し続けるビジネス環境に対応して、様々な業種の顧客における業務プロセスの改善に向けた提案を行うコンサルティングを提供する。

 Transformでは、コンサルティングフェーズで提案した業務プロセス改善を実現するためのアプリケーション改修など、顧客システムの改修を行う。

 これらのサービスにより、これまで顧客が投資してきた既存アプリケーションの有効活用を実現し、業務プロセス変革を支援する。富士通グループの世界6拠点で展開する41言語に対応したグローバルサービスデスクや、世界4拠点でインフラ管理とアプリケーションサービスを提供するグローバルデリバリーセンターなどを活用し、グローバルに標準化されたサービスを提供する。販売目標は、アプリケーション運用保守サービス売上についてグローバルで年率10%の伸長を目指す。

 サービスは、11月18日~19日に独ミュンヘンで開催する「Fujitsu Forum 2015」で紹介する。

三柳 英樹