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シスコ、企業セキュリティを強化する新たな製品・ソリューションを発表

 シスコシステムズ合同会社は10日、拡大する企業のセキュリティ脅威への対策として、新しいセキュリティ製品・サービスを発表した。同社の「Security Everywhere」戦略をさらに進展させ、ネットワークからエンドポイント、クラウドでのセキュリティを強化するものだとしている。

 ネットワークアクセス制御システムの「Cisco Identity Services Engine(ISE)」については新機能を追加。Cisco Mobility Services Engineとの統合により、具体的にどの部屋のデータにアクセスするのかといった細かく定義するロケーションポリシーを作成・実行できるようになる。全体的な攻撃対象領域が縮小されることになり、ネットワークの脅威を封じ込め、攻撃のあらゆる段階で有線、無線、リモートのネットワークアクセスを保護する。

 ISEのpxGridパートナーエコシステムには、Check Point、Infoblox、Invincea、E8 Security、Hawk Defense、Huntsman Security、LogRhythm、SAINT、SOTIの9社が新たに参加。これらのパートナーは、セキュリティテレメトリデータを双方向で共有することが可能となり、攻撃を素早く検知して封じ込めることができるようになる。

 また、新たなサービスとして、組織が自社のネットワークの脅威について把握できる「Thereat Awareness(脅威認識)」サービスを追加。シスコの脅威インテリジェンステレメトリを活用して、ネットワークの送受信活動の脅威の監視を強化し、注意を払うべき潜在的な脅威を明らかにする。

 「Cisco AnyConnect VPN」については、Network Visibility Moduleを追加。これにより、ユーザー、アプリケーション、デバイス、ロケーション、宛先に関するトラフィックフローデータとコンテキストデータが提供されるようになる。

三柳 英樹