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サイボウズ、無料グループウェア「サイボウズLive」のコンセプトを一新

「タイムライン」機能で、チーム作りの段階から便利に利用可能に

 サイボウズ株式会社は、無料グループウェア「サイボウズLive」のサービスコンセプトを変更し、「チームを生み出すグループウェア」に変更し、新たに開発したスマホアプリ「サイボウズLive TIMELINE」のiOS版を、11月上旬にリリースすると発表した。

 「ビジネスパーソンのための無料グループウェア」として2010年に正式提供を開始したサイボウズLiveは、NPOやPTA、サークルのような、チームを作りながら進めていくプロジェクトでの活用事例も生まれており、2015年10月には累計登録ユーザー135万人を突破したという。しかしユーザーにヒアリングしてみたところ、チームを作り出そうとしている段階では、メンバー間で手軽に連絡できる機能がまず求められていたとのことで、組織化された後に効果を発揮する、情報整理や共有といった機能のみを搭載した従来製品では、導入のハードルが高くなってしまっていた。

 そこでサイボウズでは、サイボウズLiveのサービスコンセプトを「チームを生み出すグループウェア」に一新し、チーム作りの段階からチームワークを醸成できるコラボレーションサービスを目指すとした。

 最初の取り組みとして、従来のグループウェア機能に加え、フローコミュニケーションの場を設けたスマホアプリ、サイボウズLive TIMELINEのiOS版を11月上旬に、Android版を12月にリリースする。

 最初にリリースされるiOS版では、「グループ」に「タイムライン」機能を搭載した。従来は、「グループ」を立ち上げた後、メンバーとのやり取りのためには掲示板で新規トピックを作成しなければならなかったが、今後は「タイムライン」上で、すぐにグループ内のメンバーと連絡を取ることができる。

 この「タイムライン」機能は、グループ内のコミュニケーションを活性化させ、メンバーの相互理解や、アイディア創出(ブレインストーミング)の機会提供など、まず「チームを形成するプロセス」を支援するのが目的。そして、「タイムライン」上で生まれたアイディアがプロジェクトとして走りだすと、情報の整理、共有の必要性が高まってくることから、従来より提供している「イベント」「掲示板」「ToDo」「ファイル管理」機能などを利用し、情報を分散させずにプロジェクトを進めていけるとしている。

 なお、「タイムライン」機能はPCでも利用でき、外出先ではスマートフォン、会社や自宅ではPC、といったように、シーンに応じて使い分けが可能だ。

タイムライン機能の画面イメージ

石井 一志