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TwoFive、OSSのDNSサーバーソフト「PowerDNS」商用版を販売

 株式会社TwoFiveは27日、オープンソースのDNSサーバーソフトウェア「PowerDNS」の商用版を、国内で提供開始すると発表した。価格はオープン。

 PowerDNSは、蘭PowerDNS.COM BVが開発しているオープンソースのDNSサーバーソフトウェア。広く普及しているオープンソースのDNSサーバーソフトウェア「BIND」に比べ、基本的な設計が新しく、処理パフォーマンスが高い点が特徴という。

 またBINDと比べて脆弱性対応が少なく、管理者のメンテナンス時間を削減できる点もメリット。商用版ユーザーに提供される「Recursor intelligence feeds」には、PowerDNSの開発チームやユーザーが提供する攻撃トレンド情報をもとに作られたLuaスクリプトとフィルタが含まれているので、DNSへの攻撃に対してユーザー自身が個別に対応する必要がなくなり、運用負荷を劇的に軽減できるとした。

 加えて、バックエンドのホスト名とIPアドレスの対応を管理するデータベースには、MySQLをはじめとする各種RDBを使用できるほか、DNSレコードの設定変更は、設定ファイルを作成して再起動する必要があるBINDと異なり、Webベースの「Pdnscontrol」で容易に行えるとのこと。さらに、運用やレコード操作のためのREST APIも提供され、他システムとの連携による自動化も柔軟に行える。

 TwoFiveでは開発元であるPowerDNS.COM BVと密な技術情報交換を行い、検証済みのセキュリティパッチ提供など、迅速なサポート提供を行うとのこと。また、取り扱い製品である米CloudmarkのDNSセキュリティ製品「Cloudmark Security Platform for DNS」と組み合わせたシステムを、大量のDNSクエリを処理するインターネットサービス事業者に向けて積極的に提案する考えで、信頼性の高いDNSサーバーの構築・運用を支援するとした。

 対応環境は、Red Hat Enterprise Linux 6以上、CentOS 6以上。

石井 一志