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ミラクル・リナックス、RHEL 7.1ベースの「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7」

 ミラクル・リナックス株式会社は27日、Linux OSの最新版「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7」の販売を開始した。

 Asianux Server(MIRACLE LINUX)は、信頼性、安全性、可用性、セキュリティ機能を重視した、アジアでのビジネス要件に最適化されたLinux OS。国内のエンジニアによるサポートを10年にわたって提供できる体制により、基幹サーバーから特定業務用機器への組み込み用途など、あらゆるシーンで安心して使用できるとしている。

 最新版は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7.1をベースに開発。RHEL 7.1向けのハードウェアや、RHEL 7.1向けに開発されたアプリケーションソフトウェアは、ほぼそのまま動作させることができる。製品は、物理環境向けの「MIRACLE LINUX Standard Pack」のほか、仮想化環境向けの「MIRACLE LINUX for VM Standard Pack」のラインアップを提供する。

 最新版では、これまで分離していたOSライセンスとサポートサービスをセットにした価格体系を採用。個別に契約するよりも安価な設定となった。標準サーバー向けの価格(税別)は、サポートサービス1年が7万8000円、3年が16万2000円、5年が22万2000円。

 仮想化環境向けサーバーでの利用では、OSライセンスは1物理サーバーあたり1ライセンスで済み、インスタンス数の制限はない。仮想環境向け製品の価格(税別)は、サポートサービス1年が19万8000円、3年が48万円、5年が69万円。

 特定業務用機器(産業用コンピュータ/アプライアンス)向けライセンスは10ライセンス15万円(税別)。このほか、プライベートクラウドライセンスとして、OpenStackをはじめ、プライベートクラウド環境で物理サーバー、仮想マシンが自動で増減(オートスケール)する環境に対応したライセンスを提供する。

 なお、従来バージョンの「Asianux Server 4 SP4」は、エンタープライズ向けLinux OSでは国産初となるMicrosoft Azure認証を取得し、9月1日よりMicrosoft Azure Marketplaceにて販売されており、最新の「Asianux Server 7」も近日中にMicrosoft Azureに対応する予定としている。

三柳 英樹