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PSソリューションズ、日立と共同開発した農業IoTソリューション「e-kakashi」を販売
(2015/10/8 12:25)
ソフトバンクグループのPSソリューションズ株式会社は7日、可視化した農業データを活用して、栽培手法や知見を共有する農業IoTソリューション「e-kakashi(いいかかし)」を、株式会社日立製作所と共同開発し、自治体や農業協同組合、企業などに10月14日から販売すると発表した。
e-kakashiは、「カンタン」「手軽」「面白い」をコンセプトに開発された農業IoTソリューション。田畑などの圃場(ほじょう)にセンサーネットワークを張り巡らせ、環境情報や生育情報を収集し、営農支援向けに活用できる。圃場の温湿度や日射量、土壌内の温度や水分量、CO2などを計測できる各種センサーを搭載する子機からデータを収集し、通信モジュールを内蔵した親機を経由して、クラウド上で収集データを管理。ユーザーは、PCやタブレット、スマートフォンなどから、栽培時に必要となるデータを参照でき、収集データは栽培指導や農作業の品質管理・効率化に役立てることができる。
機器はゲートウェイ(親機)とセンサーノート(子機)で構成され、親機は子機からの取得データをクラウドに転送する収集装置となり、スイッチオンでクラウド環境に簡単に接続が可能(3G/LTE対応)。100台の子機の収容に対応する。
子機は圃場の環境情報を収集し、親機に送信する装置で、温湿度、日射、土壌水分など多彩なセンサーを接続可能。920MHz帯無線を使用し見通し最大1kmの通信が可能。電池駆動により設置場所に電源が不要。
e-kakashiは、2008年から各地の自治体や農業協同組合、研究機関など、全国15カ所でフィールド実証を実施。フィールド実証における現場の要望を取り入れ、より進化したソリューションとして全国提供を開始する。
e-kakashiの提供価格(税別)は、機器代金+月額利用料モデルで、機器代金の最低価格は74万9600円、月額利用料の最低価格は7980円(親機1台、子機1台の場合)。月額利用料にはウェブアプリケーション利用料、通信料、機器管理料、クラウド利用料が含まれる。提供開始時期は12月下旬。