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SCSK、北海道大学、北見工業大学と「クラウド最適化」に関する共同研究

 SCSK株式会社は10日、北海道大学情報基盤センターの棟朝雅晴教授、北見工業大学情報処理センターの三浦克宜講師と、「インタークラウドにおける多目的最適化手法を用いた、ITサービスの継続的最適配置」に関する産学共同研究を9月より開始したと発表した。

 企業が各種クラウドサービスを利用する際の「クラウドの最適化」について、北海道大学棟朝研究室では「遺伝的アルゴリズムを活用したITシステムの多目的資源割当最適化」の研究や、「インタークラウドにおける抽象的システム構成記述とブローキング方法の検討」に関する研究を、北見工業大学と実施している。

 SCSKとの共同研究では、北海道大学と北見工業大学が行う学術的な研究と、ハイブリッドクラウド制御ソフト「PrimeCloud Controller」やクラウドサービスの開発・提供実績を持つSCSKの知見を組み合わせることで、クラウドサービスの「継続的最適化サービス」の実用化を目指す。

 研究では、クラウドシステムの構成に対する要求を、評価基準ごとにモデル化。評価基準は、信頼性・機能性・経済性などの「最適化する目的」を指すもので、複数の評価基準を同時に最大化する構成を、遺伝的アルゴリズムを利用して計算し、最適なシステム構成を探索する。研究期間は2015年9月1日~2016年3月31日。

 SCSKでは研究の成果を受け、「PrimeCloud Controller」と最適化システムが連携するシステムを開発し、インタークラウドにおける「継続的最適化サービス」の提供を目指す。

三柳 英樹